寝たきりになる前に！義父の介護問題、あなたにできることとは？
寝たきりになる前に！義父の介護問題、あなたにできることとは？
今回は、介護に関する切実な悩みをお持ちの方からのご相談です。ご自身の将来への不安、そして愛するご家族への想いが伝わってきます。まずは、ご相談内容を詳しく見ていきましょう。
義父は体重100キロくらいあり血圧も高く心臓の薬も飲んでます。最近は歩くと息がしんどい様子で１日の殆どをﾃﾚﾋﾞを見て過ごしてます。悪循環です。義父は私の言う事など聞く耳を持ちません。ダイエットメニューにしたら『食いたいもの食うて死ぬ！』と私の作った食事を拒否し母屋に引きこもり、食いたいものを食ってはります。主人は『言うても聞かんからほっとけ』と丸投げしてます。義母は３年前亡くなりました。このまま義父が寝たきりになったら、どうやって介護したら良いのでしょうか？重くて持ち上げる事もできそうにないですし、人の言う事も聞かないですし、義父を介護する事が不安です。主人は施設に入れるしかない、あんな体重じゃ介護なんか無理と言いますが義父は嫌がり拒否するでしょう。勿論糖尿病です。大の病院嫌いでちゃんと病院にも行けないです。孫は可愛がってくれるし、できれば家でお世話したい気持ちもありますが実際無理ですよね…
ご相談ありがとうございます。義父様の健康状態、そして今後の介護について、大変ご心配な状況なのですね。ご家族の協力が得られにくい状況も、大きな負担になっていることと思います。今回は、この状況を打開するために、いくつかのステップに分けて具体的なアドバイスをさせていただきます。
ステップ1：現状の把握と問題点の整理
まずは、現状を客観的に把握し、問題点を整理することから始めましょう。以下のチェックリストを使って、現状を評価してみてください。
- 義父様の健康状態：
- 体重100kg以上、高血圧、心臓疾患、糖尿病を患っている。
- 歩行困難、息切れなどの症状がある。
- 病院嫌いで、定期的な通院を拒否している。
- 義父様の性格：
- 頑固で、他人の意見を聞き入れにくい。
- 食事制限を拒否し、好きなものを食べてしまう。
- ご家族の状況：
- ご主人は協力的ではなく、丸投げ状態。
- 介護に関する知識や経験がない。
- 義母様は既に他界されている。
- 介護に関する不安：
- 体力的な問題（持ち上げられない）。
- 精神的な負担（言うことを聞いてくれない）。
- 介護方法がわからない。
このチェックリストで現状を整理することで、問題点が明確になり、対策を立てやすくなります。
ステップ2：義父様とのコミュニケーション戦略
義父様が他人の意見を聞き入れにくいとのことですので、まずはコミュニケーション方法を見直す必要があります。以下のポイントを参考に、義父様との関係性を築き直しましょう。
- 共感と受容：
まずは義父様の気持ちに寄り添い、共感を示すことから始めましょう。「辛いですよね」「大変ですよね」といった言葉で、義父様の気持ちを受け止めることが大切です。頭ごなしに否定するのではなく、まずは理解しようとする姿勢を見せましょう。
- 孫の力を借りる：
孫を可愛がっているとのことですので、孫の力を借りるのも有効です。孫から「おじいちゃん、一緒に散歩行こうよ！」などと誘ってもらうことで、義父様の行動を促せる可能性があります。
- 専門家の意見を伝える：
医師や栄養士などの専門家から、健康状態や食事に関するアドバイスをもらい、それを義父様に伝えるのも効果的です。専門家の言葉は、ご家族の言葉よりも説得力を持つ場合があります。
- 選択肢を与える：
食事制限を拒否する場合でも、「完全に好きなものを食べる」のではなく、「今日は何を食べたい？」「これなら食べられる？」など、選択肢を与えることで、ある程度のコントロールが可能になります。
- 無理強いしない：
焦って無理強いすると、反発を招く可能性があります。時間をかけて、少しずつ変化を促すようにしましょう。
ステップ3：健康状態の改善に向けた具体的なアプローチ
義父様の健康状態を改善するためには、以下の3つの柱を意識したアプローチが必要です。
- 食事：
- 栄養バランスの取れた食事： 糖尿病の食事療法は、医師や管理栄養士の指導のもとで行う必要があります。カロリー制限だけでなく、糖質、脂質、タンパク質のバランスを考慮した食事を心がけましょう。
- 食事の工夫： 義父様の好みに合わせて、味付けや調理法を工夫しましょう。例えば、野菜を細かく刻んで料理に混ぜたり、食べやすいように柔らかく調理したりするのも良いでしょう。
- 間食の管理： 間食は、血糖値を急上昇させる原因になります。間食をする場合は、低カロリーで食物繊維の豊富なもの（例：野菜スティック、ヨーグルト）を選びましょう。
- 運動：
- 無理のない運動： 義父様の体力に合わせて、無理のない運動を取り入れましょう。最初は、自宅での軽いストレッチや、近所をゆっくり散歩する程度から始めるのが良いでしょう。
- 運動の習慣化： 運動を習慣化するために、楽しみながらできる運動を見つけましょう。例えば、音楽に合わせて体を動かしたり、孫と一緒に遊んだりするのも良いでしょう。
- 専門家の指導： 運動療法士などの専門家から、適切な運動方法の指導を受けるのも有効です。
- 医療：
- 定期的な通院： 糖尿病の治療には、定期的な通院が不可欠です。かかりつけ医と連携し、義父様の通院を促しましょう。
- 服薬管理： 医師の指示に従い、きちんと薬を服用するように促しましょう。
- 家族のサポート： 病院嫌いの義父様を支えるためには、ご家族の協力が不可欠です。通院の付き添いや、服薬のサポートなど、できる範囲で協力しましょう。
ステップ4：介護保険サービスの活用
もし、義父様の介護が必要になった場合、介護保険サービスの活用を検討しましょう。介護保険サービスを利用することで、ご自身の負担を軽減し、より質の高い介護を提供することができます。
- 介護保険の申請：
まずは、お住まいの市区町村の窓口で、介護保険の申請を行いましょう。申請後、訪問調査や審査を経て、介護度が認定されます。
- ケアマネージャーとの連携：
介護度が認定されたら、ケアマネージャー（介護支援専門員）と連携し、ケアプラン（介護計画）を作成します。ケアマネージャーは、介護に関する専門家であり、様々な相談に乗ってくれます。
- 利用できる介護保険サービス：
- 訪問介護（ホームヘルプサービス）： 身体介護（入浴、食事、排泄などの介助）や生活援助（掃除、洗濯、買い物など）を行います。
- 通所介護（デイサービス）： 日帰りで、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けられます。
- 短期入所生活介護（ショートステイ）： 短期間、施設に入所し、介護サービスを受けられます。
- 訪問看護： 看護師が自宅に訪問し、健康管理や医療処置を行います。
- 福祉用具のレンタル： 車椅子や介護ベッドなどの福祉用具をレンタルできます。
- 家族の役割：
介護保険サービスを利用する際も、ご家族の役割は重要です。ケアマネージャーとの連携、義父様の状態の把握、そして、できる範囲でのサポートを行いましょう。
ステップ5：心のケアと、ご自身の負担軽減
介護は、心身ともに大きな負担がかかるものです。ご自身の心のケアも忘れずに行いましょう。
- 相談できる相手を持つ：
ご家族や友人、地域の相談窓口など、誰かに悩みを打ち明けるだけでも、心が軽くなることがあります。一人で抱え込まず、積極的に相談しましょう。
- 休息を取る：
心身ともに疲れていると感じたら、休息を取りましょう。自分の時間を確保し、趣味を楽しんだり、リラックスできる時間を作ったりすることも大切です。
- 介護保険サービスの活用：
介護保険サービスを積極的に活用することで、ご自身の負担を軽減できます。無理せず、頼れるものは頼りましょう。
- 専門家のサポート：
介護に関する専門家（ケアマネージャー、医師、看護師など）のサポートを受けることも重要です。専門家の知識や経験は、あなたの大きな支えとなります。
介護は、長い道のりになることもあります。しかし、諦めずに、一つ一つ問題を解決していくことで、より良い介護生活を送ることができます。
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まとめ
義父様の介護問題は、簡単には解決できない複雑な問題です。しかし、諦めずに、一つ一つ問題を解決していくことで、より良い介護生活を送ることができます。今回の記事でご紹介したステップを参考に、まずは現状を把握し、できることから始めてみましょう。
ご自身の心と体の健康を第一に考え、無理のない範囲で、義父様と向き合ってください。そして、困ったときは、遠慮なく周囲に相談してください。
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