介護職を志す中2の息子を持つ親御さんへのアドバイス：将来の不安と現実的な展望

子どもの進路について現在中学2年の息子ですが、将来介護職につきたいといい始めました。早くから夢が決まってる事はいいことですが、なりたい理由が「なり手が少ない」とか「求人率が高い」と先生などの話から思いついたようです。私も現在デイケア内で働いていますが、全員女性社員です。最近は介護職も男性がいるようですが、どんな事が出来るのでしょうか? 将来家族を養える収入は得られるのでしょうか・・勉強努力嫌いで専門学校はともかく大学は行かないと思います。性格は中2病真っ只中で、自分さえ良ければ他人はどうでもいいみたいなことをいいます。まだ子どもだから精神的に大人になれば「思いやりの心」などが芽生えるかもしれませんが来年は高校を決めなければいけないのに、自分の息子が介護職に向いてると思えなくて・・できれば男性の方、介護職で家族を養っていますとか現実話など聞かせてもらえないでしょうか?

ご心配されているお気持ち、よく分かります。中学2年生で将来の職業を「介護職」と決めるお子さん、珍しいですね。しかも、なりたい理由が「求人率が高い」というのは、少し複雑な気持ちになりますよね。しかし、将来の選択肢として介護職を考えることは、決して悪いことではありません。少子高齢化が進む日本において、介護の需要はますます高まる一方です。息子さんの「なり手が少ない」「求人率が高い」という認識は、裏を返せば安定した仕事に繋がり、将来のキャリアを考える上で重要な要素と言えるでしょう。

介護職における男性の役割とキャリアパス

まず、介護職は女性だけの仕事ではありません。近年では、男性介護士の活躍が目覚ましく、力仕事や男性ならではの視点が必要とされる場面も多いです。例えば、男性介護士は、身体介護において、高齢者の移乗介助や、重い物の移動など、女性介護士には難しい場面で力を発揮できます。また、男性介護士は、女性介護士とは異なる視点から、利用者の方々とのコミュニケーションを築くことができます。単なる力仕事だけでなく、男性ならではの繊細な気遣いも求められる仕事です。もちろん、女性介護士と協力してチームを組むことで、より質の高い介護サービスを提供できるでしょう。

キャリアパスとしては、介護福祉士資格を取得し、介護の専門性を高める道があります。資格取得後は、介護施設の管理職や、ケアマネージャー、さらには介護事業所の経営者など、様々なキャリアパスが考えられます。経験を積むことで、給与も上がっていきます。専門学校卒業後、すぐに現場で働き始める人もいれば、大学に進学して介護福祉学を学ぶ人もいます。息子さんの場合は、専門学校への進学が現実的な選択肢と言えるでしょう。

介護職の収入と生活

介護職の収入は、経験や資格、勤務形態によって大きく異なります。しかし、正社員として働けば、家族を養えるだけの収入を得ることは十分可能です。もちろん、生活水準は個人の価値観によって異なりますが、一般的な生活水準を維持するには十分な収入を得られるでしょう。また、夜勤手当や休日出勤手当など、様々な手当が支給されるケースも多く、収入を増やすチャンスも豊富です。さらに、介護業界は人材不足が深刻なため、給与アップや待遇改善の動きも活発です。

息子さんの性格と向き合う

息子さんの「自分さえ良ければ他人はどうでもいい」という性格は、確かに介護職には向いていないように思えるかもしれません。しかし、介護職は、利用者の方々との深い関わりの中で、人間性を磨くことができる仕事でもあります。「思いやりの心」は、生まれつき備わっているものではなく、経験を通して育まれるものです。介護の現場で働く中で、自然と「思いやりの心」が育まれていく可能性は十分にあります。もちろん、すぐに変化が現れるとは限りませんが、介護の仕事を通して成長していく可能性を信じることも大切です。

まずは、息子さんとじっくり話し合ってみてください。なぜ介護職を目指したいのか、その理由を深く理解することが重要です。単に「求人率が高い」という理由だけであれば、他の職業についても検討する必要があります。しかし、高齢者の役に立ちたい、人の役に立つ仕事がしたいという本心があれば、それは素晴らしい動機です。その動機を尊重し、将来のキャリアプランについて一緒に考えていくことが大切です。

具体的なアドバイス

介護体験： 息子さんに介護施設の見学やボランティア体験をさせてみましょう。実際の介護現場を見ることで、現実的なイメージを持つことができます。
職業相談： ハローワークや職業相談機関に相談し、介護職の仕事内容やキャリアパスについて詳しく聞いてみましょう。専門家のアドバイスは、将来の展望を考える上で非常に役立ちます。
男性介護士との面談： 実際に介護職として働いている男性に話を聞く機会を設けることで、具体的な仕事内容や生活の様子を知ることができます。地域によっては、男性介護士の交流会やセミナーなども開催されている場合があります。
専門学校の情報収集： 介護福祉士資格を取得できる専門学校について、入学条件やカリキュラムなどを詳しく調べてみましょう。息子さんの性格や学習スタイルに合った学校を選ぶことが重要です。
高校選び： 将来介護職を目指すことを前提に、高校選びを行うことも重要です。専門学校進学に有利な高校や、介護に関する科目を履修できる高校などを検討してみましょう。

成功事例：男性介護士のキャリアアップ

私の知人にも、元々は全く異なる職種に就いていた男性が、40代で介護職に転職し、今では介護施設の責任者として活躍している人がいます。彼は、定年退職後のセカンドキャリアとして介護職を選びましたが、持ち前の責任感とコミュニケーション能力を活かし、利用者の方々やスタッフから厚い信頼を得ています。彼の成功事例は、年齢やこれまでの経験に関わらず、介護職で成功できる可能性を示しています。

まとめ

息子さんの将来の進路について、不安な気持ちを抱くのは当然のことです。しかし、介護職はやりがいのある仕事であり、将来性も高い職業です。息子さんとじっくり話し合い、彼の気持ちを尊重しながら、将来のキャリアプランについて一緒に考えていきましょう。そして、専門家や実際に介護職として働いている人に話を聞くことで、より現実的なイメージを持つことができます。焦らず、一歩ずつ進めていきましょう。

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※ この記事は、一般的な情報提供を目的として作成されており、個々の状況に合わせた専門的なアドバイスではありません。具体的な進路相談は、専門機関にご相談ください。

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