自宅での看取りと賃貸物件:後悔しないための準備と注意点【キャリア支援コンサルタントが解説】
自宅での看取りと賃貸物件:後悔しないための準備と注意点【キャリア支援コンサルタントが解説】
この記事では、ご家族の看取りを自宅で行うことを検討されている方に向けて、賃貸物件での注意点や、後悔しないための準備について解説します。特に、認知症の祖母を自宅で看取りたいという切実な思いを持つ方の疑問にお答えし、安心して最期の時を迎えられるよう、具体的なアドバイスを提供します。キャリア支援の専門家として、精神的なサポートだけでなく、現実的な問題解決も目指します。
私の祖母の話です。
10年程前から祖母(母方)に認知症の症状が出始め、4年程前から私や私の弟などが誰なのかわからなくなり、2年程前からは母の事もわからなくなってしまっています。
その祖母が今年の7月に発熱し、食欲も無く、排尿もほとんどしない状態になりました。
病院で診察してもらったのは自力で排尿が出来なかった為、発熱したとの事でした。
その時は強制的に排尿をしてもらったのですが、1L程溜まってしまっていたようです。
そこから祖母は発熱があるというのと、食欲が無く、食事を口から摂取出来ないという事で入院しました。
コロナの影響で入院している祖母のお見舞いにも行けない状態が続き、病院からの経過報告を待つ日々でした。
そして3日前に病院から連絡が来たのは、「熱は下がったが、食事が摂れていない。1日中寝ている状態。点滴も認知症の為、自分で外してしまっている状態。それと近いうちに点滴をする箇所が無くなってくる。このままでは胃ろうの造設を検討するか、点滴などを外し、何もせず最期を迎えさせてあげるかのどちらかの選択をしなければならないと思う。」と病院からの説明がありました。
当初、まさか祖母がそのような事に…と母と2人で呆然としてしまいました。
どちらかというと、祖母の退院後の介護の話をしていたところだったので。
病院からは「出来る限り、早めに判断してあげて下さい。お祖母様の為に。」と言われ、その日は家に帰りました。
母と少し話した内容は、
・胃ろうは聞いた事はあるが、実際のところ胃ろうについては何も知識が無い。(今の病状の祖母へのメリット、デメリット)
・点滴をせずに最期を待つのは餓死では無いのか。
・もし、祖母が一番苦しまなくて済む方法が自然に身を任せる事だとしたら尊重したい。だが、コロナの影響で病院で看取る事が出来ない。次に見るのが棺桶だとしたら辛過ぎる。
などの話をしました。
また明日母とは話し合いをする予定です。
その母との話し合いの前に、私なりにここ何日かで胃ろうの造設や認知症患者の延命治療、週末医療などを調べてみたました。
私が調べた内容なので勿論、情報が微妙なところや、曖昧な表現でなんとも言えないものもありましたが、私個人は母に、祖母をこのまま何もせずに安らかに眠ってもらうのが最善の方法なのでは無いか。と提案するつもりです。
その提案の中で、祖母を自宅で看取りたいという事も話しそうと思っているのですが、私の実家は賃貸で、母と祖母が2人で暮らしています。(もし実家で看取るとなった場合は私も実家へ帰り、一時的に暮らします。)
看取りをする環境で賃貸物件の住宅だと問題があるのでしょうか?(事故物件扱いになる、退去時の莫大な費用を請求される等)
詳しい方がいらっしゃいましたら教えて頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
ご家族の看取りを自宅で行うことは、尊い決断であり、深い愛情の表れです。しかし、賃貸物件での看取りには、いくつかの注意点があります。この記事では、賃貸物件で看取りを行う際の法的・金銭的なリスク、事前の準備、そして心のケアについて、包括的に解説します。安心して最期の時を迎えられるよう、具体的なステップと役立つ情報を提供します。
1. 賃貸物件での看取り:法的・金銭的なリスク
賃貸物件で看取りを行う場合、いくつかのリスクを考慮する必要があります。主なリスクとしては、以下の点が挙げられます。
1.1. 事故物件のリスク
賃貸契約において、入居者が死亡した場合、その死因によっては「事故物件」として扱われる可能性があります。事故物件として扱われると、その物件の価値が下がり、次の入居者が見つかりにくくなるため、家賃の減額や、場合によっては告知義務が発生します。これは、賃貸人(大家)にとって大きな損失となるため、契約内容によっては、損害賠償を請求される可能性もあります。
事故物件と判断される基準
- 自然死: 病死や老衰による死亡は、一般的に事故物件とは見なされません。
- 自殺: 自殺の場合は、事故物件と判断されます。
- 他殺: 他殺も、事故物件と判断されます。
- 孤独死: 孤独死の場合、発見が遅れ、特殊清掃が必要となる場合、事故物件と判断されることがあります。
今回のケースのように、認知症の祖母が老衰で亡くなった場合、一般的には「自然死」とみなされ、事故物件には該当しない可能性が高いです。しかし、契約内容によっては、詳細な状況の説明を求められることがあります。
1.2. 契約内容の確認
賃貸契約書には、死亡時の対応について記載されている場合があります。契約書をよく確認し、どのような場合にどのような手続きが必要になるのか、事前に把握しておくことが重要です。特に、以下のような点に注意しましょう。
- 死亡時の連絡義務: 死亡した場合、貸主への連絡義務があるか。
- 原状回復義務: 死亡した場合でも、原状回復義務があるか。
- 損害賠償に関する規定: 事故物件と判断された場合の損害賠償に関する規定。
契約書に不明な点がある場合は、必ず不動産会社や大家に確認し、書面で回答をもらうようにしましょう。弁護士に相談することも有効です。
1.3. 退去時の費用
看取りを行った場合、退去時に特別な費用が発生する可能性があります。例えば、死亡した場所の清掃費用、遺品整理費用、特殊清掃費用などです。これらの費用は、状況によって大きく異なります。事前に、これらの費用について、ある程度の見積もりを取っておくことが重要です。
費用を抑えるための対策
- 事前の相談: 大家や不動産会社に、看取りを行うことを事前に相談し、費用の見積もりや対応について確認する。
- 遺品整理業者の選定: 信頼できる遺品整理業者を選び、事前に見積もりを取る。
- 清掃: 死亡場所の清掃を、できる範囲で行う。
2. 事前の準備:後悔しないために
賃貸物件で看取りを行う場合、事前の準備が非常に重要です。適切な準備を行うことで、精神的な負担を軽減し、円滑な看取りを実現することができます。
2.1. 医療体制の確保
自宅での看取りを成功させるためには、適切な医療体制を整えることが不可欠です。具体的には、以下の点を検討しましょう。
- 訪問診療: 訪問診療に対応してくれる医師を探し、定期的な往診を依頼する。
- 訪問看護: 訪問看護ステーションと契約し、看護師によるケアを受ける。
- 緊急時の対応: 24時間対応の医療機関や、救急搬送先の病院を事前に決めておく。
- 緩和ケア: 痛みの緩和や精神的なサポートを提供する緩和ケアチームとの連携を検討する。
これらの医療体制を整えることで、ご本人の苦痛を最小限に抑え、安心して最期の時を迎えられるようにすることができます。
2.2. 介護体制の構築
自宅での看取りには、介護者の負担が大きくなります。介護体制を構築し、負担を分散することが重要です。
- 家族の協力: 家族間で役割分担を行い、協力体制を築く。
- 介護サービスの利用: 訪問介護、デイサービス、ショートステイなどの介護サービスを利用する。
- 介護用品の準備: 介護ベッド、ポータブルトイレ、体位変換クッションなどの介護用品を準備する。
- レスパイトケア: 介護者の休息時間を確保するために、レスパイトケア(一時的な介護)を利用する。
介護体制を整えることで、介護者の心身の負担を軽減し、より質の高いケアを提供することができます。
2.3. 事前相談と情報収集
看取りに関する情報を収集し、専門家への相談を行うことも重要です。以下のような相談先があります。
- 医師: 主治医に、自宅での看取りが可能かどうか、必要な医療体制について相談する。
- ケアマネジャー: ケアマネジャーに、介護保険サービスや、自宅での看取りに関するアドバイスを受ける。
- 訪問看護ステーション: 訪問看護ステーションに、自宅での看護ケアについて相談する。
- 地域包括支援センター: 地域包括支援センターに、地域の介護サービスや、相談窓口について相談する。
- 弁護士: 賃貸契約や、相続に関する疑問を弁護士に相談する。
これらの専門家への相談を通じて、必要な情報を収集し、適切な準備を行うことができます。
2.4. 終末期ケアに関する知識の習得
終末期ケアに関する知識を習得することも、重要な準備の一つです。具体的には、以下のような知識を身につけましょう。
- 緩和ケア: 痛みの緩和、呼吸困難の緩和、精神的なサポートなど、緩和ケアに関する知識を学ぶ。
- 尊厳死: 尊厳死や、リビングウィル(生前の意思表示)に関する知識を学ぶ。
- 看取りのプロセス: 終末期の身体的変化、精神的変化、看取りのプロセスに関する知識を学ぶ。
- グリーフケア: 遺族のグリーフケア(悲嘆ケア)に関する知識を学ぶ。
これらの知識を身につけることで、ご本人とご家族が、より穏やかな最期を迎えられるようにサポートすることができます。
3. 心のケア:後悔しないために
自宅での看取りは、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。心のケアを行い、後悔のない看取りを実現しましょう。
3.1. 家族間のコミュニケーション
家族間で、看取りに関する情報を共有し、意思疎通を図ることが重要です。具体的には、以下のようなことを行いましょう。
- 話し合いの場: 定期的に話し合いの場を設け、看取りに関する不安や疑問を共有する。
- 意思決定の共有: 医療方針や、ケアプランに関する意思決定を、家族で共有する。
- 感謝の気持ち: ご本人への感謝の気持ちを伝え、互いに励まし合う。
家族間のコミュニケーションを密にすることで、孤独感を軽減し、支え合いながら看取りを進めることができます。
3.2. 専門家への相談
精神的な負担が大きい場合は、専門家への相談も検討しましょう。以下のような相談先があります。
- 精神科医: 精神的な不調がある場合は、精神科医に相談する。
- カウンセラー: 心理カウンセラーに、心のケアやグリーフケアについて相談する。
- 宗教家: 宗教的なサポートが必要な場合は、宗教家に相談する。
専門家への相談を通じて、心の負担を軽減し、精神的なサポートを受けることができます。
3.3. 自分自身のケア
介護者は、自分自身のケアも忘れないようにしましょう。具体的には、以下のようなことを行いましょう。
- 休息: 十分な睡眠を取り、休息時間を確保する。
- 気分転換: 趣味や、リラックスできる時間を持ち、気分転換を図る。
- サポート: 家族や友人、地域のサポートグループに頼る。
自分自身のケアを行うことで、心身の健康を維持し、より長く介護を続けることができます。
3.4. 後悔しないための記録
看取りの過程を記録しておくことも、後悔を軽減するために役立ちます。具体的には、以下のようなことを記録しましょう。
- 日々の記録: ご本人の様子、体調の変化、行ったケアなどを記録する。
- 写真や動画: 写真や動画を撮影し、思い出を記録する。
- 感謝の気持ち: ご本人への感謝の気持ちを、手紙や日記に書き記す。
記録を残すことで、後から振り返り、後悔を軽減することができます。
今回のケースでは、認知症の祖母を自宅で看取りたいというご家族の思いが伝わってきます。賃貸物件での看取りは、法的なリスクや金銭的な負担を伴う可能性がありますが、事前の準備と心のケアを行うことで、後悔のない看取りを実現することができます。ご家族の愛情と、適切なサポートがあれば、最期の時を穏やかに過ごすことができるでしょう。
まず、賃貸契約書を確認し、死亡時の対応について確認しましょう。次に、医療体制、介護体制を整え、専門家への相談や、終末期ケアに関する知識を習得しましょう。そして、家族間のコミュニケーションを密にし、自分自身のケアも忘れずに行いましょう。これらの準備をすることで、ご家族は、安心して最期の時を迎え、心穏やかに故人を見送ることができます。
もし、ご自身の状況に合わせた具体的なアドバイスが必要な場合は、専門家への相談を検討しましょう。
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4. まとめ:最期の時を穏やかに迎えるために
自宅での看取りは、ご家族にとって大きな決断であり、様々な困難が伴います。しかし、事前の準備と、心のケアを行うことで、後悔のない、尊い最期の時を過ごすことができます。賃貸物件での看取りには、法的・金銭的なリスクも伴いますが、契約内容の確認、専門家への相談、そして適切な準備を行うことで、これらのリスクを最小限に抑えることができます。ご家族の愛情と、必要なサポートがあれば、最愛の方の最期の時を、穏やかに見送ることができるでしょう。
今回のケースでは、認知症の祖母を自宅で看取りたいというご家族の思いを尊重し、賃貸物件での注意点、事前の準備、心のケアについて解説しました。ご家族が安心して看取りを行えるよう、具体的なステップと役立つ情報を提供し、精神的なサポートと現実的な問題解決を支援することを目指しました。最愛の方との大切な時間を、後悔なく過ごせるよう、心から願っています。
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