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ユニット型特養での介護:リクライニング車椅子利用者の離床の必要性と効率的な介護方法

ユニット型特養での介護:リクライニング車椅子利用者の離床の必要性と効率的な介護方法

先月から特養で働き始めました。ユニット型特養です。そこの入居者に全介助の巨体な男性がいます。リクライニング車イスを使用しています。食事はフロアで食べてもらいます。車イスへの移乗は2人介助です。 ひとつ疑問に思ってることがあります。それはリクライニング車イスに離床する意味あります?てことです。常にベッド上はダメなんですか?移乗も重たく大変です。食べ終えたらすぐベッドに戻します。離床時間は90分ほど。効率悪いなあといつも思っています。

この記事では、ユニット型特別養護老人ホーム(特養)で働く介護職員の方、特にリクライニング車椅子を使用する重度の要介護者への介護に携わる方を対象に、リクライニング車椅子利用者の離床の必要性と、より効率的で安全な介護方法について解説します。 特に、身体の負担を軽減しつつ、利用者のQOL(生活の質)向上にも繋がる具体的な方法を、経験豊富な介護のプロの視点からご紹介します。

リクライニング車椅子利用者の離床:本当に必要?

まず、ご質問にある「リクライニング車椅子に離床する意味はあるのか?」という疑問についてお答えします。結論から言うと、常にベッド上での生活は、利用者の身体機能の低下や精神的な不活発化を招く可能性があり、必ずしも良いとは言えません。

しかし、ご指摘の通り、重介護者の移乗は大変な作業であり、安全確保も重要です。90分の離床時間が「効率が悪い」と感じるのも当然です。 問題は、離床の目的と方法、そしてその時間配分にあると考えられます。

常にベッドに臥床させていると、以下のようなリスクがあります。

  • 褥瘡(床ずれ)のリスク増加: 長時間同じ体勢でいることで、血行不良が起こり、褥瘡が発生しやすくなります。
  • 肺炎のリスク増加: 肺の機能が低下し、肺炎を発症するリスクが高まります。
  • 便秘や消化器系の問題: 腸の運動が低下し、便秘や消化不良が起こりやすくなります。
  • 筋力低下と廃用症候群: 身体を動かす機会が減ることで、筋力が低下し、廃用症候群(寝たきり状態が長期化することで身体機能が著しく低下する状態)に陥る可能性があります。
  • 精神的な落ち込み: 外界との接触が少なくなり、精神的に落ち込む可能性があります。

これらのリスクを軽減するためには、適切な離床とポジショニングが不可欠です。しかし、それは「長時間無理に離床させる」という意味ではありません。利用者の状態に合わせて、短時間でも効果的な離床を心がけることが重要です。

効率的な介護のためのポイント

90分の離床時間を効率的に、そして安全に過ごすためのポイントをいくつかご紹介します。

  • 離床の目的を明確にする: 食事だけを目的とするのではなく、日光浴、軽い体操、談話など、利用者の状態や好みに合わせた目的を設定しましょう。例えば、15分間の日光浴、15分間の軽い体操、30分間の食事、30分の休憩といったように、時間を区切って計画を立てます。
  • 移乗介助の改善: 2人介助でも、よりスムーズに、安全に行える方法を検討しましょう。スライディングボードや移乗シートなどの補助具の使用、介助者の連携、適切な体勢などを工夫することで、負担を軽減できます。 研修で最新技術や機器の使用方法を学ぶことも有効です。
  • リクライニング機能の活用: リクライニング車椅子は、体位変換に役立ちます。食事中や休憩中は、適切な角度に調整することで、利用者の負担を軽減できます。また、車椅子をベッドと近接して配置することで、移乗の負担を軽減できます。
  • チーム医療との連携: 看護師や理学療法士、作業療法士など、他の職種と連携することで、利用者にとって最適な離床計画を立てることができます。定期的なカンファレンスで、利用者の状態や課題を共有し、改善策を検討しましょう。
  • 記録の正確性と共有: 利用者の状態や離床時間、介助内容などを正確に記録し、チームで共有することで、より効果的な介護を提供できます。記録は、問題点の発見や改善策の検討にも役立ちます。
  • 個別ケアプランの見直し: 利用者の状態に合わせて、個別ケアプランを見直すことが重要です。離床時間や目的、介助方法などを定期的に評価し、必要に応じて修正しましょう。

成功事例:効率的な介護を実現した事例

あるユニット型特養では、リクライニング車椅子利用者の離床時間を短縮し、かつ、利用者のQOLを向上させることに成功しました。その方法は、「短時間、複数回」の離床です。従来は、長時間の一括離床でしたが、これを15分程度の短い時間帯に複数回に分けることで、利用者の負担を軽減し、介助者も休憩を取りやすくなりました。さらに、離床の目的を明確にし、利用者と相談しながら、様々なアクティビティを導入したことで、利用者の意欲向上にも繋がりました。

専門家のアドバイス:介護の負担軽減と利用者のQOL向上

介護の現場では、利用者のケアと同時に、介護者の負担軽減も重要な課題です。 過剰な負担は、介護者の離職にも繋がるため、効率的な介護方法の習得と、チーム医療による連携強化が不可欠です。 また、利用者のQOL向上のためには、単に身体的なケアだけでなく、精神的なケアも重要です。 利用者とのコミュニケーションを大切にし、個々のニーズに合わせたケアを提供することで、より良い介護を実現できます。

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まとめ

リクライニング車椅子利用者の離床は、利用者の身体機能維持と精神的な健康のために重要ですが、介護者の負担軽減も考慮する必要があります。 短時間、複数回の離床、適切な移乗介助、チーム医療との連携、個別ケアプランの見直しなど、様々な工夫によって、より効率的で安全な介護を実現できます。 そして、何よりも大切なのは、利用者とのコミュニケーションを大切にし、個々のニーズに合わせたケアを提供することです。 もし、具体的な課題や解決策に迷うことがあれば、専門家への相談も検討しましょう。

※ この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的なアドバイスではありません。具体的なケアについては、必ず専門家の指導を受けてください。

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