実家の財産を巡る両親の不仲と父の介護問題…解決への道筋

実家の財産を母が独占し、父の介護費用を払ってくれません。どうすれば払わせられるのか、お知恵をお貸しください。父 63歳、60まで定年退職後現在無職母 60歳、専業主婦、鬱病での通院歴がありますが、現在は通院していないようです。父が軽度認知症となり要介護1の判定を受け地域包括センターの方からも介護サービスの利用を勧められています。しかし、サービスを利用するための財産(家計の通帳や印鑑カード類)を母が全て握ってしまっており介護支援を受ける事が出来ない状態です。介護サービスを受けられるようお金を出して欲しいと自分から母を幾ら説得しても「父から何十年もモラハラ、DVを受けて来た。そんな人に使えるお金なんて無い」とヒステリックを起こし全く会話になりません。実家の経済状況を把握するために通帳等を見せて欲しいと言っても拒否されます。父も父でモラハラ気質、自分の考えを曲げない人間で「経済DVだと思うから弁護士や専門相談口に相談しよう」とアドバイスしても「相談したって解決しっこない。全部母が悪いんだから母に言え」と同じく会話になりません。どれだけこちらが働きかけても双方会話にならず、困り果てています。自分だけで弁護士相談にも行きましたが、やはり当人が動かなければどうにも…という感じでした。両親は30年以上不仲で、私が物心ついた時から些細なことで喧嘩ばかりしていました。私も親戚も離婚した方がいいと言っても何故か未だにひとつ屋根の下で暮らしています。ここ一年で認知症の影響もあってか父が「母が暴走している」と通報したり(実際は暴力等があったわけではなく只の罵り合いだった)、交通事故を起こしたり(それがきっかけで認知症が発覚しました)とにかく警察沙汰が格段に増え、身元引き取りに来てくれと言われることもしばしばあります。本来は母が対応すべき警察沙汰も「私のせいじゃない」という態度で全ての皺寄せが私に来ます。私は一人っ子で、５年前に結婚し実家から車で片道4時間以上の場所に住んでいます。子供もまだ1歳と小さく頻繁に実家へ行くのは精神、身体、金銭的にとても苦痛です。これまでいい大人同士の夫婦の問題なんだからと放置してきましたが、前述のように警察から連絡が入るようになってしまい対応せざるを得ないのです。正直自分も家族も巻き込まれたくないし、無視したい、縁を切りたい。両親が困るなら困ればいいと思いますが警察沙汰になる以上私も社会的責任を感じて放置しきれず、せめて介護サービスまではこぎ着けるべきか苦心しています。長くなってしまいましたが父の介護サービス費用を母に払わせるにはどうしたら良いのでしょうか？無理矢理にでも親の財産を開示させ必要な費用だけは強制的に払わせることは出来ないのでしょうか？どれだけ自分が尽力しても両親が全く言うことを聞かない場合、何があってもこちらはもう関与しない、というのは何か法律に触れたりするのでしょうか？とても同居や資金を援助する余力はありません。

この記事では、複雑な家庭環境と高齢者の介護問題を抱えるあなたに、具体的な解決策と、法的観点からのアドバイスを提供します。長年続いた両親の不仲、父の軽度認知症、そして母の財産独占と介護費用拒否…これらの問題を一つずつ解きほぐし、あなたができることを明確に示していきます。また、あなた自身の精神的な負担軽減についても考慮し、専門家への相談方法についてもご紹介します。

1. 現状の整理と問題点の明確化

まず、現状を整理してみましょう。あなたは、長年不仲な両親の介護問題、特に父の介護費用を巡る問題に直面しています。母は父の介護費用を支払うことを拒否し、財産も独占している状態です。父は軽度認知症で要介護1と認定されており、介護サービスの利用が急務です。しかし、母の協力が得られないため、介護サービスの利用が困難になっています。さらに、頻繁な警察沙汰により、あなたにも大きな負担がかかっています。

問題点は以下の通りです。

母の介護費用支払いの拒否：これは、介護保険制度の範囲外費用や、サービス利用のための自己負担分などを含む可能性があります。
母の財産独占：父の介護費用を支払うための財産へのアクセスが不可能です。これは、経済的なDV（ドメスティックバイオレンス）の可能性も考えられます。
両親の不仲とコミュニケーション不足：両親間の対話が全く成立せず、問題解決の大きな障害となっています。
あなたの精神的・肉体的負担：遠距離に住むあなたへの負担は計り知れません。頻繁な警察沙汰への対応も大きなストレス要因です。

2. 法的観点からのアプローチ

残念ながら、あなたの状況では、母に強制的に介護費用を支払わせることは容易ではありません。しかし、いくつかの法的措置を検討することができます。

成年後見制度の利用：父の認知症の程度によっては、成年後見人を選任し、父の財産管理と介護費用支払いを委任することができます。家庭裁判所に申し立てを行う必要があります。これは、母の意思に反する可能性がありますが、父の福祉を優先する上で有効な手段です。
財産開示請求：弁護士を通して、母の財産開示を請求することができます。これは、裁判手続きを伴う可能性があります。
離婚協議：両親の離婚を検討することもできます。離婚することで、財産分与や養育費の問題が生じますが、今後の介護問題の解決に繋がる可能性があります。弁護士に相談し、適切な手続きを進める必要があります。

これらの法的措置は、専門家の助けが必要となります。弁護士や司法書士に相談し、あなたにとって最適な方法を検討しましょう。

3. 具体的な行動ステップ

まず、以下のステップを踏んでください。

地域包括支援センターへの相談：既に相談済みとのことですが、改めて詳細な状況を伝え、成年後見制度の利用や、他の支援策について相談しましょう。
弁護士への相談：成年後見制度の申請、財産開示請求、離婚協議など、法的措置を検討する上で、弁護士の専門的なアドバイスは不可欠です。複数の弁護士に相談し、最適な弁護士を選びましょう。
親戚への相談：状況を共有し、協力体制を築きましょう。親戚が協力してくれることで、精神的な負担を軽減できる可能性があります。
自身の限界を認識する：あなたは、すでに多大な負担を負っています。自身の限界を超えないように注意し、必要に応じて、カウンセリングなどのメンタルヘルスケアを受けることを検討しましょう。

4. あなた自身の心のケア

あなたは、長年両親の不仲に悩み、介護問題にも直面し、大きな精神的負担を抱えています。まず、ご自身の心のケアを優先しましょう。

信頼できる人に相談する：友人、家族、または専門家などに、あなたの気持ちを打ち明けましょう。一人で抱え込まず、誰かに相談することで、気持ちが楽になることがあります。
休息をとる：十分な睡眠、休息をとり、心身を休ませましょう。疲れている時は、無理をせず、休息を優先してください。
趣味や好きなことをする：ストレス解消のために、趣味や好きなことをする時間を取りましょう。

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5. まとめ

今回のケースは、複雑な法的、感情的な問題が絡み合っています。一人で抱え込まず、専門家（弁護士、司法書士、地域包括支援センターなど）に相談することが非常に重要です。そして、あなた自身の心のケアも忘れずに行いましょう。困難な状況ではありますが、一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう。

この情報が、あなたの問題解決の一助となれば幸いです。

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