高齢者の急変とケアマネジャーの役割：後悔しないための対応と心構え

先日、80代の母が他界しました…。 1週間前から食が細くなり、その前週まで3食しっかり食べていたのに柔らかいパンや一口大にしたおかずなど口元に運んであげないと食べなくなり、週後半には、茶わん蒸しやプリンなど噛まずに飲み込めるものしか食べませんでした。かかりつけの病院に電話して点滴をお願いしたら「介護認定うけてますね？まずケアマネさんの了承をとってください」と、土曜の午前で混んでいたのか、面倒そうに言われました。ケアマネさんに急いで電話したら代理の方が出て「土日は休業なので月曜にしてください」と、冷たく取り次ぎもされませんでした。月曜の朝すぐケアマネさんに連絡して入院させようと、あまり食べてくれない母に、少しずつヨーグルトやビタミン入りジュースなどを 2時間おき位に与えて、室内や手足も暖めるようにしていましたが… 月曜の夜明け、母は亡くなりました。大学病院で、弱っていた心臓血管の血栓が原因だったと診断されました。親族と通っていたデイサービスの施設に訃報を連絡してから、ケアマネさんの事務所に電話したら、代理の方が「ああ、デイサービスから聞いてますよ」と言われ、お悔やみの言葉もありませんでした。点滴や内科の入院に、ケアマネさんの了承は必要だったのでしょうか？母の足のケガでの入院の際は、外科だったせいか、そのようなことは病院からは言われませんでした。葬儀後も、担当のケアマネさん本人から全く連絡はありません。母の介護用品などをケアマネさんの仲介でレンタル会社から借りていますが、レンタル会社に連絡して返したほうがいいですか？

この記事では、高齢者の急変時におけるケアマネジャーの役割と、ご家族が取るべき適切な対応について、具体的な事例を交えながら解説します。ご自身の経験と照らし合わせながら、今後の高齢者介護への備えとして役立ててください。特に、高齢者の急な容態変化への対応、ケアマネジャーとの連携、そして、ご自身の精神的なケアについても深く掘り下げていきます。

高齢者の急変：迅速な対応が命を救う

まず、ご相談のケースを拝見し、ご逝去されたお母様のご冥福をお祈りいたします。ご家族の皆様にとって、非常に辛い経験であったことと思います。

お母様の容態変化は、まさに高齢者介護において最も恐ろしい事態の一つです。食が細くなり、水分しか摂取できなくなるのは、脱水症状や様々な病状の悪化を示唆する深刻なサインです。このような状況では、一刻も早い医療介入が不可欠です。

ポイント：高齢者の急変は、些細な変化も見逃さないことが重要です。食事量の変化、倦怠感、呼吸困難など、普段と異なる様子があれば、すぐに医療機関に相談しましょう。

ケアマネジャーの役割と連携の重要性

ご質問にあるように、かかりつけ医から「ケアマネジャーの了承が必要」と言われたこと、そしてケアマネジャーの対応に疑問を感じられたことについてお話しします。

ケアマネジャーは、介護保険サービスを利用する高齢者のケアプランを作成・管理する専門家です。医療機関への入院や点滴といった医療行為も、介護保険サービスと連携して行われる場合があり、その際にはケアマネジャーとの連携が求められることがあります。しかし、これは必ずしも全てのケースで必要というわけではありません。

特に、緊急性の高い状況、例えば、呼吸困難や意識障害など、生命に関わる危険がある場合は、まず医療機関に連絡し、迅速な対応を受けることが最優先です。ケアマネジャーへの連絡は、その後でも問題ありません。

ポイント：緊急時は、まず医療機関に連絡し、その後でケアマネジャーに状況を説明しましょう。ケアマネジャーの対応に不満がある場合は、介護保険事業者に相談することも可能です。

今回のケースでは、土日という時間帯と、担当者不在という状況が不幸にも重なり、迅速な対応が阻害された可能性があります。しかし、ケアマネジャーの対応に問題があったとしても、それはお母様の容態変化への対応の遅れを正当化するものではありません。

後悔しないための具体的な対策

高齢者の介護において、後悔しないためには、日頃から準備しておくことが重要です。

ケアマネジャーとの良好な関係構築：定期的な面談で、疑問点や不安を解消し、信頼関係を築きましょう。緊急時にもスムーズに連絡を取り合えるように、連絡先などを確認しておきましょう。
家族間の情報共有：高齢者の健康状態や介護状況について、家族間で情報を共有し、変化に迅速に対応できる体制を整えましょう。
緊急時の対応マニュアル作成：かかりつけ医、ケアマネジャー、救急隊の連絡先などをまとめたマニュアルを作成し、家族全員がアクセスできる場所に保管しましょう。
終末期医療に関する事前相談：延命治療の是非など、終末期医療に関する考え方を家族で話し合い、意思表示を明確にしておきましょう。リビングウィルやエンディングノートの作成も有効です。
介護保険サービスの理解：介護保険サービスの内容や利用方法を理解し、必要に応じて適切なサービスを利用しましょう。介護保険に関する相談窓口も活用しましょう。

介護用品の返却について

お母様の介護用品の返却については、レンタル会社に連絡して指示を仰ぐのが適切です。ケアマネジャーを通じてレンタルしたものであっても、レンタル会社との契約は直接的なものです。

ポイント：介護用品の返却手続きは、速やかに済ませることが大切です。レンタル会社に連絡し、返却方法や手続きについて確認しましょう。

精神的なケアも大切です

このような辛い経験の後には、ご自身の精神的なケアも非常に重要です。悲しみや怒り、後悔といった感情を一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族、専門機関に相談することをお勧めします。

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まとめ

高齢者の急変への対応は、迅速な判断と適切な行動が求められます。日頃からケアマネジャーとの良好な関係を築き、家族間での情報共有、緊急時の対応マニュアルの作成など、万全の準備をしておきましょう。そして、辛い経験の後には、ご自身の精神的なケアも忘れずに行いましょう。

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