【回復期リハビリ病院】トイレ介助とリハビリ：高齢者の排泄ケアと転院の判断基準

リハビリテーション病院でのトイレ動作は、リハビリ時だけ誘導するものなのでしょうか？親が脳卒中で右腕右足の麻痺が残り、急性期病院から回復期としてリハビリ病院へ転院しました。重い麻痺がある中で、急性期病院では、介助をいただきながらトイレでの排泄が可能な状態でした。また、テープタイプのおむつからパンツ式のおむつへ変更、日中はトイレでの排泄が増えて、看護師さんからはショーツに戻れるのも早いかもしれないとまで言っていただいてました。 (本人がナースコールし、介助で車椅子に乗りトイレへ移動、介助されながら便座へ、排泄時は1人でできる状態、排泄終わればナースコールして介助されて車椅子に座り病室へ戻る) ところが、転院先のリハビリテーション病院では(入院して2.3日目)、トイレは危ないから駄目、オムツでしてくださいと促されてトイレに連れて行ってくれないということが分かりました。その時、ちょうど排泄があり(オムツで排泄)ナースコールで病室へ来た看護師にトイレでの排泄について聞きました。すると、麻痺があって転倒する恐れがあるとの回答だったため、本人がトイレでの排泄がしたいと言ってること、そして急性期病院では、既に介助されながらでも自力でトイレでの排泄ができていたことを話すと、介助が2人必要になるのでという回答でありました。自立してトイレでの排泄ができるように、リハビリも兼ねてトイレへ誘導するのがリハビリ病院のやることではないのかと、納得ができませんでした。また、病室にあった日誌には、リハビリ時のみトイレへ誘導と記載されてあったため、入院している親に聞くと、リハビリ時にトイレには行ってない事もわかりました。分兎に角、本人はオムツが嫌だということと、何よりトイレで排泄できていたのに行かせてもらえないことにストレスを感じている様子でした。急性期病院にいた時は、リハビリを頑張るとまで言っていたのに、不安な様子がとても見受けられ、元気をなくしている様子に、心のケアどころか悪化させているように感じてなりませんでした。その後、担当ソーシャルワーカーに相談しようと試みたところ休みだったことで、代理のソーシャルワーカーへ話を聞いてもらいました。その方の説明では、リハビリ医師が評価をして、トイレでの排泄ではなく、まずはオムツでの段階を踏んでいるんじゃないかという話でした。リハビリ医師に、こちらの意向を伝えても、状況が変わることは恐らく難しいかもしれないとの回答でした。自力でトイレでの排泄ができていたのに、できなくなっていることから、リハビリ病院にきて悪化していると判断せざる得ないので、現状が変わらなければリハビリ病院の転院を考えてます。リハビリ病院では、トイレ動作をリハビリ時のみ誘導するというところから始まるものなのでしょうか？急性期から回復期とされる3ヶ月が、リハビリにとって大事な期間なのに、トイレに行きたいという患者の意思を無視して、オムツでするように誘導するのは悪化につながるとしか思えません。どなたかご経験ある方、ご回答おねがいします。

この記事では、脳卒中後遺症でリハビリテーション病院に入院中のご家族のトイレ介助に関するお悩みについて、回復期リハビリテーションにおける排泄ケアの実際、病院選びのポイント、そしてご家族のメンタルケアまで、包括的に解説します。ご自身の状況と照らし合わせながら、今後の対応について検討してみてください。

1. 回復期リハビリテーション病院におけるトイレ介助の現状

まず、結論から申し上げますと、回復期リハビリテーション病院において、トイレ動作の誘導が「リハビリ時のみ」というのは必ずしも一般的ではありません。むしろ、個々の患者の状態、能力、そして目標に基づいて、トイレ介助を含めた排泄ケアは計画されるべきです。ご質問にあるケースのように、急性期でトイレでの排泄が可能だったにも関わらず、回復期でそれが制限されている状況は、必ずしも適切な対応とは言えません。

リハビリテーション病院では、患者さんの自立支援を目標に、様々なリハビリテーションプログラムが実施されます。その中には、もちろん排泄に関するリハビリも含まれます。しかし、それは単に「リハビリ時間中のトイレ誘導」に限定されるものではなく、患者さんの状態や目標に応じて、段階的にトイレトレーニングを進めていく必要があります。

ご家族のお気持ち、そしてご本人様の「トイレで排泄したい」という意思は、非常に重要です。排泄は、単なる生理的欲求を超えて、尊厳や自立に関わる重要な要素です。その意思を尊重し、安全に配慮しつつ、トイレでの排泄を目指したリハビリテーションを行うことが、理想的な回復期リハビリテーションと言えるでしょう。

2. 病院側の対応と問題点

ご質問のケースでは、病院側の対応にいくつかの問題点が考えられます。

安全性の過剰な強調： 転倒リスクを理由にトイレ介助を制限しているようですが、リスク管理とリハビリテーションのバランスが適切に取れていない可能性があります。適切な介助体制を整えることで、転倒リスクを軽減しながらトイレトレーニングを進めることは可能です。 2人体制が必要という回答は、人員配置の問題を患者のリハビリに優先させている可能性を示唆しています。
患者の意思の無視： ご本人の「トイレで排泄したい」という意思が十分に尊重されていない点も問題です。リハビリテーションは、患者中心のアプローチが重要です。患者の意思を無視したリハビリは、効果が期待できませんし、かえって精神的な負担を増大させる可能性があります。
情報共有の不足： 急性期病院での排泄状況の情報が、回復期リハビリテーション病院に適切に共有されていなかった可能性も考えられます。スムーズな情報共有は、継続的なリハビリテーションにとって不可欠です。
リハビリ計画の不適切さ： リハビリ計画自体が、患者の能力や目標に合致していない可能性があります。オムツ使用を前提とした計画では、自立への意欲を阻害し、リハビリ効果を低下させる可能性があります。

3. 具体的な対応策

現状を変えるためには、以下の対応策を検討してみてください。

医師や理学療法士との面談： 担当医や理学療法士と直接面談し、ご家族の懸念とご本人の意思を明確に伝えましょう。急性期病院での状況を詳細に説明し、トイレトレーニングの再開を強く要望します。具体的な介助方法や安全対策についても、医師や理学療法士と話し合い、合意形成を目指しましょう。必要であれば、セカンドオピニオンも検討しましょう。
ソーシャルワーカーへの相談： ソーシャルワーカーは、患者さんの生活面や社会資源に関するサポートを行う専門家です。転院や介護サービスの利用など、様々な相談に対応してくれます。担当ソーシャルワーカーだけでなく、他のソーシャルワーカーにも相談してみるのも良いでしょう。
病院の変更： 現状が改善しない場合は、病院の変更も検討しましょう。患者さんの状態や目標に合ったリハビリテーションを提供してくれる病院を選ぶことが重要です。病院選びの際には、リハビリテーションの内容や実績、患者さんの声などを参考にしましょう。いくつかの病院に見学に行くことをおすすめします。ホームページや口コミサイトなども活用しましょう。
ご家族のメンタルケア： ご家族も、ご本人の状態を心配し、精神的な負担を抱えている可能性があります。ご自身のメンタルケアも忘れずに行いましょう。信頼できる友人や家族、専門機関などに相談することも有効です。一人で抱え込まず、周囲のサポートを活用しましょう。

4. 成功事例と専門家の視点

私はこれまで多くの患者さんとご家族の相談を受けてきました。中には、ご質問のような状況に直面し、病院を変更することで、著しい改善が見られたケースもあります。ある患者さんは、以前の病院ではオムツ使用が中心でしたが、新しい病院では、積極的なトイレトレーニングの結果、数週間で自立排泄を達成しました。この事例からもわかるように、適切なリハビリテーションとサポート体制があれば、回復の可能性は十分にあります。

専門家の視点から見ると、患者の意思を尊重し、安全に配慮した上で、段階的にトイレトレーニングを進めていくことが重要です。そのためには、医師、理学療法士、看護師、ソーシャルワーカーなど、多職種連携によるチーム医療が不可欠です。ご家族も、積極的にリハビリテーションに参加し、病院と連携することで、より良い成果が期待できます。

5. まとめ

回復期リハビリテーション病院におけるトイレ介助は、リハビリの一環として、患者の自立を目指したアプローチが重要です。ご家族の不安やご本人の意思を尊重し、病院と積極的にコミュニケーションを取り、適切な対応策を検討することが大切です。現状に納得できない場合は、病院の変更も視野に入れて検討しましょう。そして、ご家族ご自身のメンタルケアも忘れずに、周囲のサポートを活用してください。

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※この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的なアドバイスではありません。具体的な対応については、医師や専門家にご相談ください。

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