特養職員の葛藤…イライラを克服し、やりがいのある介護職を続ける方法

特養の職員です。私は特養に五年務めており、大変なことも多いけどこの仕事が好きです。ただ、どうしても認知が進み度々問題行動と呼ばれる行為をする方々に苛立ちが抑えきれないくらい沸き起こることがあります。認知症のため仕方がないこともわかってはいるんですが、放便する人、用もないのにコールを鳴らしまくり行かないとベットから落ちてしまう人、夜な夜な大声を出す人、便の付いた手でキッチンなどに入ってしまう人などなど。。言い出したらキリがないし、そーいう人のお世話をすることも仕事の一環だとわかってはいるのですが、夜間帯など人がいない時は尚更睡魔も相まってイライラがどーしようもない時があります。どうにか理性で保っていますが、手をあげたり暴言を吐きたくなる時もあります。そーいう私を見て余計不穏にさせてしまっているのかも…と反省はするのですがどうにも上手くいかず。私みたいな人は介護職は向いていないのでしょうか？認知もあまりなく、身体が不自由なだけで入所してる方などは多少我儘や意地悪なこと言ったり等あっても我慢できるし、素敵な入居者様もいるので出来るのことなら続けたいと思っています。もし私みたいにイライラしたことがある方、どーやって直してきましたか？最近続ける自信がなくなってきました。。

１．介護職のストレス：誰もが経験する現実

５年間も特養で献身的に働いてこられたことに、まず敬意を表します。ご質問にあるような、認知症高齢者の問題行動への苛立ちや、夜勤における疲労とストレスは、介護職、特に特養で働く方にとって決して珍しいことではありません。むしろ、多くの介護職員が経験する現実です。「私だけだろうか…」「私に向いていないのだろうか…」と悩む必要は全くありません。むしろ、その葛藤を自覚し、改善策を探ろうとされている貴方の姿勢こそが、真の介護のプロフェッショナルとしての証です。

２．イライラの原因を分析する：認知症ケアの専門家視点

ご自身の記述からは、以下の点がイライラの原因として考えられます。

身体的疲労と睡眠不足：夜勤の負担は計り知れません。睡眠不足は、感情のコントロールを困難にします。
認知症の理解不足：認知症の症状を「問題行動」と捉えるのではなく、「認知機能の低下による行動」と理解することが重要です。彼らの行動には、必ず理由があります。
共感力の限界：常に他者の感情に寄り添うことは、精神的に大きな負担となります。限界を感じるのは当然です。
周囲のサポート不足：夜勤体制や人員配置、チームワークの問題も、ストレスを増幅させる可能性があります。

これらの原因を踏まえ、具体的な解決策を探っていきましょう。

３．イライラを克服するための具体的なステップ

専門知識の習得：認知症ケアに関する研修やセミナーを受講し、認知症のメカニズムや対応方法を深く理解しましょう。例えば、認知症ケア専門士の資格取得を目指すのも良いでしょう。知識が増えることで、彼らの行動への理解と対応が変わってきます。
感情の整理：日々の業務で感じた感情を記録する「感情ジャーナル」をつけましょう。何が自分をイライラさせるのかを具体的に書き出すことで、問題点を客観的に見つめ直すことができます。また、信頼できる同僚や上司に相談することも有効です。一人で抱え込まず、周囲の力を借りましょう。
ストレスマネジメント：仕事終わりに、リラックスできる時間を作ることを意識しましょう。ヨガ、瞑想、軽い運動、趣味の時間など、自分にとって心地よいリフレッシュ方法を見つけてください。また、十分な睡眠時間を確保することも非常に重要です。睡眠不足は、あらゆるストレスを増幅させます。
ワークライフバランス：プライベートの時間もしっかり確保し、仕事とプライベートのバランスを意識しましょう。休日は、仕事のことを一切考えずに、自分の時間を楽しむことを心がけてください。これは、持続可能な介護キャリアを築く上で非常に重要です。
チームワークの強化：同僚とのコミュニケーションを積極的に取り、困ったことがあれば相談し合う環境を作りましょう。チームとして協力することで、負担を軽減し、より良いケアを提供できます。上司への相談も忘れずに行いましょう。人員配置や勤務体制の見直しを提案するのも良いでしょう。
認知症高齢者への接し方の工夫：例えば、穏やかな声かけ、ゆっくりとした動作、視覚的な情報提供など、認知症高齢者の状態に合わせたコミュニケーションを心がけましょう。彼らの気持ちを理解しようと努めることが、イライラの軽減につながります。また、非言語コミュニケーション（笑顔、優しい表情、触れ合いなど）も有効です。

４．成功事例：先輩介護職員からのメッセージ

私が以前勤めていた施設では、ベテランの介護職員が、新人職員に対して「認知症の方への対応は、マラソンと同じ。すぐに結果が出なくても、コツコツと努力を続けることが大切」と話していました。その言葉は、私にとって大きな励みになりました。最初は戸惑うこともありましたが、研修に参加したり、先輩職員に相談したりしながら、少しずつ対応の仕方を学んでいきました。そして、今では、認知症の高齢者の方々との関わりの中で、多くの喜びとやりがいを感じています。

５．自分自身への問いかけ：本当に介護職に向いていないのか？

ご自身の記述からは、介護の仕事そのものへの情熱を感じます。「認知もあまりなく、身体が不自由なだけで入所してる方などは多少我儘や意地悪なこと言ったり等あっても我慢できる」という記述からも、介護職としての適性はあると判断できます。イライラを感じるのは、決してあなた自身の欠点ではありません。それは、過酷な労働環境と、認知症ケアの難しさゆえの、ごく自然な反応です。大切なのは、そのイライラをどう管理し、克服していくかです。

６．まとめ

介護職は、やりがいのある仕事ですが、同時に大きなストレスを伴う仕事でもあります。イライラを感じるのは、決してあなただけではありません。多くの介護職員が同じ悩みを抱えています。今回ご紹介したステップを参考に、一つずつ改善していくことで、きっとイライラを軽減し、やりがいのある介護職を続けられるはずです。そして、あなた自身の成長にも繋がるでしょう。まずは、小さな一歩から始めてみましょう。

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