グループホームでの働き方に悩むあなたへ:経験と倫理観の狭間で揺れる介護士が、より良いケアを実現するための道しるべ
グループホームでの働き方に悩むあなたへ:経験と倫理観の狭間で揺れる介護士が、より良いケアを実現するための道しるべ
この記事では、グループホームで働き始めたばかりの介護士さんが抱える、様々な疑問や葛藤に焦点を当て、より良いケアを提供するためのヒントを探ります。経験や知識が重視されない環境、緊急時の対応、そして看取り介護における疑問など、具体的な事例を通して、あなたが抱える悩みを紐解き、具体的な解決策を提示します。
グループホームで働き始めて4カ月。色々な矛盾・わからないことに遭遇しています。
- 経験等よりも、そこの施設に長くいる人の言うことが絶対なのか?
私の働くグループホームはまだ開設して1年です。
また、今のフロアは昨年12月にオープンしたので7カ月余り。。。
その頃からいるのは社員2人と、パート2人。(1人は最近やっと初任者の資格を取り社員になりました。
このパート2人は介護経験がゼロの人と、数か月。
後から入ってきた人は訪問・有老や特養の経験者。
でも、何でも「ここのやり方!」と、最初からいた人たちの
言うこと、やっていることが正しく、経験者達の
「最低週に2回全ての入居様をお風呂に入れる!」等を実施すれば、
ネチネチと注意される。
後から入った人間は何を言っても、やってもダメなんです。
洗濯物一つとっても、以前から問題になっていたにも関わらず、
生乾きなのにしまうのは、新しく入った人。
他の方の洗濯物と間違えてしまうのも新しく入った人。。。
同じことをしていても、オープンからいた人はOKで、
後から入った人はダメ!的な注意を受けます。 - 緊急時の対応…急いで医療機関を受診する必要はないのか?
私が実際に働いていた日のことです。
朝から明らかに顔色も呼吸も全てがおかしい入居者様がいましたが、
様子観察…チアノーゼが出たり、発熱していても、ホーム長・ケアマネが対応しても
クーリングにバイタル測定程度…夜になりやっと病院→心筋梗塞→入院
→施設に戻るも約1カ月で死亡。
転倒。明らかにいつもと違う訴え。バイタル測定するが異常なし。
新スタッフが119番を勧めるが、オープンからいたスタッフの判断で湿布で様子観察。
30分後、コール。冷や汗、足の震え。ナース連絡を頼むとやっと連絡。
119番ではなく、近くの整形外科受診。待ち時間長く、転倒から約2時間後
骨折と診断。近くの病院の空きベッドの関係で翌日から入院・手術の決定。 - 診取り
診取り介護を希望され、亡くなった方が2人います。
その方らしく最期を迎えられたのなら、致し方がないと思います。
ただ2人とも夜間帯にいつもより強化した1時間の見回りの中、
「巡回したら息をしていなかった」とのこと。
診取りとはそんなものなのか?
その1時間の間になにがあったのか?
それが診取りなのか?と思ってしまいます。
わからなくなってきてしまいました。
グループホームとは「共同生活」の場と思っていただけに、
キレイごとかもしれませんが、職員がもっと家族のように
寄り添って生活の場となるようお手伝いできると思っていたので、
余りのその、業務化した対応・淡々と流れて行く人の「死」もしくは
事故。。。
私は今のグループホームの担当フロアの入居者様がただ好きです。
でも、この対応に慣れずにこれで良いのか?これが普通なのか?
これを私が受け入れるべきなのか?わからずに悩んでいます。
1. 経験年数と「施設のやり方」の狭間で
新しい職場では、経験や資格よりも「施設のやり方」が優先されるという状況は、介護業界に限らず、多くの職場で見られる現象です。特に、開設間もない施設や、特定の価値観が強い施設では、その傾向が顕著になります。しかし、この状況は、介護の質を低下させる可能性を孕んでいます。なぜなら、介護は、画一的なマニュアルだけでは対応できない、個別性が非常に重要な仕事だからです。
1-1. なぜ「施設のやり方」が優先されるのか?
- 組織の安定化: 新しい組織では、共通認識やルールを早期に確立し、組織を安定させる必要があり、そのために、長くいる人の意見が重視される傾向があります。
- 経験への誤解: 長くいることが、必ずしも質の高い介護経験を意味するわけではありません。しかし、経験年数=能力と誤解されやすいという側面があります。
- コミュニケーション不足: 新しいスタッフの意見を聞き入れない、または伝える場がない場合、経験豊富なスタッフの意見が一方的に優先されがちです。
1-2. どのように対応すべきか?
- 情報収集と分析: まずは、なぜその「施設のやり方」が採用されているのか、その背景を理解しようと努めましょう。記録や申し送り事項を注意深く読み、先輩スタッフに質問し、情報収集を行います。
- 客観的な根拠: 自分の意見を伝える際には、感情論ではなく、客観的な根拠に基づいた提案を心がけましょう。例えば、エビデンスに基づいたケア方法や、他の施設の成功事例などを参考にすると、相手に理解してもらいやすくなります。
- 記録の活用: 記録は、客観的な事実を伝えるための強力なツールです。入居者の状態や、自分の行ったケアの効果などを詳細に記録し、問題点や改善点を可視化しましょう。
- チームワーク: チームの一員として、積極的にコミュニケーションを取り、他のスタッフとの信頼関係を築きましょう。困ったことがあれば、一人で抱え込まず、先輩スタッフや同僚に相談しましょう。
2. 緊急時の対応:命を守るために
緊急時の対応は、介護士にとって最も重要な仕事の一つです。しかし、今回のケースのように、対応の遅れが、入居者の命に関わる事態を引き起こすこともあります。緊急時の対応は、マニュアル通りに行うだけでなく、状況に応じて柔軟に対応することが求められます。
2-1. なぜ対応が遅れたのか?
- 情報共有の不足: 入居者の既往歴や、普段の状態に関する情報が、十分に共有されていない可能性があります。
- 判断力の欠如: 経験不足や、緊急時の対応に関する知識不足により、適切な判断ができなかった可能性があります。
- リスク管理の甘さ: 施設全体で、緊急時の対応に関するリスク管理が徹底されていない可能性があります。
2-2. どのように対応すべきか?
- 情報収集の徹底: 入居者の既往歴や、普段の状態に関する情報を、事前にしっかりと把握しておきましょう。
- 観察力の向上: 入居者のわずかな変化にも気づけるように、日頃から観察力を磨きましょう。
- 緊急時対応マニュアルの確認: 施設の緊急時対応マニュアルを熟読し、緊急時の手順をしっかりと理解しておきましょう。
- 連携の強化: 医師や看護師、家族など、関係各機関との連携を密にし、緊急時にスムーズに対応できるように準備しておきましょう。
- 迷ったら相談: 迷った場合は、一人で判断せず、すぐに上司や同僚、または医療関係者に相談しましょう。
3. 診取り介護と倫理観
診取り介護は、入居者が住み慣れた場所で、自分らしく最期を迎えるための重要なケアです。しかし、今回のケースのように、診取り介護に対する疑問や、そのあり方について悩む介護士さんも少なくありません。診取り介護は、単なる業務ではなく、入居者の人生に寄り添う、非常に倫理的な側面を持つケアです。
3-1. なぜ疑問を感じるのか?
- 業務化された対応: 診取り介護が、単なる業務として扱われ、入居者の思いや願いが置き去りにされている可能性があります。
- 情報不足: 診取り介護に関する情報が不足しており、入居者の状態や、最期の迎え方について、十分に理解できていない可能性があります。
- 心の負担: 診取り介護は、介護士にとって精神的な負担が大きいケアです。
3-2. どのように対応すべきか?
- 情報収集: 診取り介護に関する知識を深め、入居者の状態や、最期の迎え方について、理解を深めましょう。
- コミュニケーション: 入居者やその家族とのコミュニケーションを密にし、入居者の思いや願いをしっかりと把握しましょう。
- チームでの共有: 診取り介護に関する情報を、チーム内で共有し、互いに支え合いましょう。
- 専門家への相談: 診取り介護に関する悩みや疑問は、医師や看護師、または専門家(グリーフケアを提供する専門家など)に相談しましょう。
- 自己ケア: 診取り介護は、介護士にとって精神的な負担が大きいケアです。自分自身の心のケアも大切にし、必要に応じて休息を取ったり、趣味に没頭したりするなど、ストレスを解消する方法を見つけましょう。
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4. より良いケアを実現するために
今回のケースを通して、グループホームで働く介護士さんが、より良いケアを実現するためには、以下の点が重要であることがわかりました。
- 自己研鑽: 介護に関する知識や技術を向上させるだけでなく、倫理観や価値観を磨き、自己成長を続けることが重要です。
- 情報共有と連携: チーム内での情報共有を密にし、医師や看護師、家族など、関係各機関との連携を強化することが重要です。
- 問題提起と改善: 疑問に思ったことや、改善点があれば、積極的に意見を出し、より良いケアを提供できるように努めましょう。
- 自己肯定感: 自分の仕事に誇りを持ち、自己肯定感を高めることが重要です。
5. まとめ
グループホームでの仕事は、やりがいがある一方で、様々な困難に直面することもあります。しかし、今回の記事で紹介したように、問題点を分析し、具体的な解決策を実践することで、より良いケアを提供し、入居者の方々との信頼関係を築くことができます。そして、あなたの努力は、必ず報われるはずです。
もし、あなたが今の職場で悩みを抱えているなら、一人で抱え込まずに、周囲の人に相談したり、専門家の意見を聞いたりすることも大切です。あなたの悩みは、決して無駄ではありません。あなたの経験は、必ず今後のキャリアに活かされます。
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