介護職の異動・休職…抗がん剤治療中の働き方、どうすればいい?
介護職の異動・休職…抗がん剤治療中の働き方、どうすればいい?
介護施設で働くお母様を持つ方から、このようなご相談をいただきました。
介護施設で働いている母の話です。
今年8月に胃がんの手術をしましたが、1年間服薬の抗がん剤治療が必要になり、仕事をしながら抗がん剤治療をしております。
副作用は人それぞれで、月1程度で通院、検査をして、次の抗がん剤をもらっているのですが、最初は少し気持ち悪いくらいだったのが、最近になって黄疸や幻覚、息切れなど、様々な副作用が出たので先生の指示で服薬を休んでいます。
また来月検査して、薬の量を減らすか、薬をやめるか、仕事をやめて薬を続けるか決めていこうという話になっているそうです。
先日副作用が1番ひどかった時に仕事中ミスをして、その記憶が自分のものと一致してない事から幻覚が出てるとわかり、先生からもそこまで副作用が出てれば幻覚も副作用で出ることがあると言われました。
母は今服薬していないので、副作用も出ず仕事にも通っているのですが、幻覚が出た以上、夜勤もさせられないから異動か休職してほしいと言われました。
今服薬してないので副作用は出ていないと伝えても、本人がわからないから幻覚であって、あなたが出てないと言っても信用はできないと言われてしまったそうです。
命を預かる仕事ですから、慎重になるのは理解できるのですが、現在早番、日勤と働いてる人が多い時間に勤務をしています。
夜勤をさせられないからといって異動しなければいけないものですか?
抗がん剤治療も休憩期間を含めて1年間の投薬で、ずっと続けなければいけないものではありません。それでも指示に応じて異動か休職をしなければいけないものですか?
今回の記事では、抗がん剤治療を受けながら介護職として働く方が直面する可能性のある課題と、それに対する具体的な対応策を、異動や休職といった選択肢と比較しながら解説します。また、働き方を考える上で重要なポイントや、利用できる制度についても触れていきます。ご本人だけでなく、ご家族の方々もぜひ参考にしてください。
1. 状況整理:現在の問題点と職場側の懸念
まずは、相談内容を整理し、問題点を明確にしましょう。お母様の状況と職場側の懸念を具体的に理解することが、適切な対応策を検討する第一歩です。
1-1. お母様の現状
- 抗がん剤治療の副作用: 黄疸、幻覚、息切れなどの副作用が現れ、服薬を一時的に中断。
- 仕事への影響: 副作用による幻覚が原因で、仕事中にミスをしてしまった経験がある。
- 現在の勤務状況: 服薬を中断しているため、副作用は出ていない。現在は早番、日勤で勤務。
1-2. 職場側の懸念
- 安全管理: 幻覚が出たという事実から、夜勤中の業務遂行能力への不安。
- 信頼関係: 本人が自覚していなくても、幻覚が出現する可能性を考慮し、安全を最優先に考えたい。
- 対応策: 夜勤をさせられないため、異動または休職を検討。
この状況から、お母様は、抗がん剤治療による副作用と、それによって生じる職場での対応という、二重の課題に直面していることがわかります。職場側は、患者さんの安全を第一に考えているため、慎重な対応を取らざるを得ない状況です。
2. 異動・休職…それぞれの選択肢のメリット・デメリット
職場から提示された異動または休職という選択肢について、それぞれのメリットとデメリットを比較検討し、ご自身の状況に最適な選択肢を見つけましょう。
2-1. 異動のメリット・デメリット
異動とは、現在の職場内での配置転換を指します。夜勤のない部署への異動などが考えられます。
- メリット
- 継続的な就労: 介護職としてのキャリアを継続できる。
- 収入の維持: 異動先によっては、収入を維持できる可能性がある。
- 慣れた環境: 同じ職場内であるため、人間関係や業務に慣れている。
- デメリット
- 業務内容の変化: 異動先によっては、これまでと異なる業務内容になる可能性がある。
- 人間関係の変化: 部署が変わることで、人間関係が変化する可能性がある。
- 給与の変動: 異動先によっては、給与が減少する可能性がある。
- 幻覚のリスク: 副作用が再発した場合、異動先でも業務に支障をきたす可能性がある。
2-2. 休職のメリット・デメリット
休職とは、一定期間、仕事を休むことを指します。治療に専念するための時間を得ることができます。
- メリット
- 治療への専念: 副作用がひどい場合や、治療に専念したい場合に、心身ともに休養できる。
- 心身の回復: 十分な休養を取ることで、体力の回復や精神的な安定を図ることができる。
- 治療効果の向上: 治療に集中することで、治療効果を高めることができる可能性がある。
- デメリット
- 収入の減少: 休職期間中は、給与が減額されるか、支給されない場合がある。
- キャリアの中断: 長期間の休職は、キャリアに影響を与える可能性がある。
- 復帰への不安: 復帰後の仕事への不安や、職場への適応への不安が生じる可能性がある。
これらのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身の状況や将来のキャリアプランを考慮して、最適な選択肢を選びましょう。医師や職場の同僚との相談も重要です。
3. 働き方を考える上で重要なポイント
異動や休職以外の選択肢も含め、ご自身の働き方を考える上で、以下の3つのポイントが重要です。
3-1. 医師との連携
まずは、主治医と密接に連携し、以下の情報を共有しましょう。
- 副作用の状況: 現在の副作用の程度や、服薬再開の見通しについて確認する。
- 就労への影響: 副作用が仕事に与える影響や、安全に業務を遂行できる状態について、医師の意見を聞く。
- 就労継続の可否: 治療と仕事を両立させるためのアドバイスや、働き方の提案を受ける。
医師の診断やアドバイスは、職場との交渉や、今後の働き方を決定する上で、重要な根拠となります。
3-2. 職場とのコミュニケーション
職場とのコミュニケーションを密にし、以下の点を伝えましょう。
- 現在の状況: 副作用の状況や、服薬の状況を正確に伝える。
- 就労への意欲: 介護職として働き続けたいという意思を伝える。
- 具体的な要望: 働き方に関する希望(例:時短勤務、配置転換など)を伝える。
- 協力体制の構築: 職場と協力して、安全に業務を遂行できる方法を模索する。
オープンなコミュニケーションは、職場との信頼関係を築き、より良い解決策を見つけるために不可欠です。
3-3. 制度の活用
利用できる制度を積極的に活用し、経済的な不安や、働き方の制約を軽減しましょう。
- 傷病手当金: 病気やケガで長期間休職する場合、給与の一部が支給される制度。
- 障害年金: 障害の状態によっては、障害年金を受給できる可能性がある。
- 時短勤務制度: 治療と仕事を両立するために、時短勤務制度を利用する。
- 配置転換: 夜勤のない部署への配置転換を希望する。
これらの制度を活用することで、治療に専念しながら、生活を安定させることができます。会社の制度や、利用できる社会保障制度について、人事担当者や専門家に相談しましょう。
4. 具体的な働き方の選択肢
これまでの情報を踏まえ、具体的な働き方の選択肢を検討しましょう。
4-1. 復職に向けた段階的なアプローチ
服薬を再開し、副作用が出始めた場合は、以下の段階的なアプローチを検討しましょう。
- 短時間勤務からのスタート: 体力や集中力の回復に合わせて、勤務時間を徐々に長くしていく。
- 業務内容の調整: 体力的な負担の少ない業務から始め、徐々に業務の幅を広げていく。
- 夜勤の免除: 副作用が出やすい夜勤は、当面の間、免除してもらう。
段階的に復職することで、心身への負担を軽減し、無理なく仕事に復帰することができます。
4-2. 異動による働き方の変化
夜勤のない部署への異動は、副作用によるリスクを軽減し、介護職としてのキャリアを継続するための有効な手段です。
- 日勤のみの部署: 入浴介助や食事介助など、体力的な負担の少ない部署への異動を検討する。
- 相談員業務: 入居者や家族との相談業務など、デスクワーク中心の部署への異動を検討する。
- 異動先の業務内容の確認: 異動先の業務内容を事前に確認し、ご自身の適性や希望に合っているか確認する。
異動によって、働き方を変えることで、治療と仕事を両立しやすくなります。
4-3. 休職期間中の過ごし方
休職期間中は、治療に専念し、心身を休ませることが重要です。
- 十分な休養: 睡眠時間を確保し、心身の疲労を回復させる。
- 規則正しい生活: 食事や睡眠時間を規則正しくし、生活リズムを整える。
- 趣味やリフレッシュ: 好きなことをして、気分転換を図る。
- 情報収集: 治療に関する情報を収集し、病気への理解を深める。
- 復職に向けた準備: 体力回復のための運動や、仕事への復帰に向けた準備をする。
休職期間を有効に活用することで、復職後のスムーズなスタートを切ることができます。
5. 成功事例と専門家の視点
抗がん剤治療を受けながら、介護職として働き続けている方の成功事例や、専門家の視点をご紹介します。
5-1. 成功事例
ある介護施設で働くAさんは、抗がん剤治療を受けながら、時短勤務で仕事を続けています。当初は、副作用による体調不良で、仕事に集中できないこともありましたが、上司や同僚の理解と協力、そして、自身の体調管理を徹底することで、徐々に仕事に慣れ、現在では、以前と変わらないパフォーマンスを発揮しています。Aさんは、
- 医師との連携: 定期的に医師と面談し、体調や治療の状況を共有している。
- 職場とのコミュニケーション: 上司や同僚に、体調や治療の状況をオープンに伝え、協力を得ている。
- 自己管理: 食事や睡眠に気をつけ、体調を整えている。
- 制度の活用: 時短勤務制度を利用し、無理なく働いている。
これらの取り組みを通じて、治療と仕事を両立し、充実した日々を送っています。
5-2. 専門家の視点
キャリアコンサルタントのBさんは、
「抗がん剤治療を受けながら、介護職として働くことは、決して容易ではありません。しかし、医師との連携、職場とのコミュニケーション、制度の活用、そして、ご自身の努力によって、治療と仕事を両立することは可能です。まずは、ご自身の状況を正確に把握し、最適な働き方を見つけることが重要です。一人で悩まず、専門家や周囲の人々に相談し、サポートを受けながら、前向きに取り組んでいきましょう。」
と述べています。専門家の意見を参考に、ご自身の状況に合った方法で、治療と仕事を両立できるよう、積極的に行動しましょう。
もっとパーソナルなアドバイスが必要なあなたへ
この記事では一般的な解決策を提示しましたが、あなたの悩みは唯一無二です。
AIキャリアパートナー「あかりちゃん」が、LINEであなたの悩みをリアルタイムに聞き、具体的な求人探しまでサポートします。
無理な勧誘は一切ありません。まずは話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなるはずです。
6. まとめ:自分らしい働き方を見つけるために
抗がん剤治療を受けながら、介護職として働き続けることは、多くの困難を伴います。しかし、適切な対応策を講じることで、治療と仕事を両立し、自分らしい働き方を見つけることができます。
今回の記事で解説したポイントを参考に、
- 医師との連携: 副作用の状況や、就労への影響について、医師と相談する。
- 職場とのコミュニケーション: 自分の状況を伝え、理解と協力を求める。
- 制度の活用: 利用できる制度を積極的に活用する。
- 働き方の選択肢: 異動、休職、時短勤務など、様々な選択肢を検討する。
これらのステップを踏み、ご自身の状況に合った働き方を見つけましょう。そして、周囲の人々のサポートを受けながら、前向きに、そして自分らしく、キャリアを築いていくことを願っています。
“`
最近のコラム
>> 「死にたい」と「未来への不安」…今の仕事が辛すぎるあなたへ。専門家が教える、心のSOSへの対処法