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介護職の疑問を解消!特養におけるリハビリと介護職員の役割

介護職の疑問を解消!特養におけるリハビリと介護職員の役割

介護職について教えてください。作業療法士が勤務していない特養施設で勤務しています。入居者で拘縮が進行している方がいるので介護職員がリハビリをしようという話が出ました。冷たい言い方になるかもしれませんが、リハビリが必要な高齢者はリハビリができる施設に入所するべきでは・・・?作業療法士がいない施設だと分かって入所してきているのだから拘縮の進行は仕方ないのでは・・・?と思うのですが、特養では介護職員がリハビリをするのが普通なのでしょうか?資格や経験のない人がリハビリを行って万が一のことがあったらと考えると心配です。資格がない人がリハビリ業務を行っても問題ないものなのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。作業療法士のいない特別養護老人ホーム(特養)で働く介護職員の方から、入居者の拘縮進行と介護職員によるリハビリへの疑問、そしてその安全性に関するご心配の声を伺いました。これは多くの介護職員が抱える共通の悩みであり、非常に重要な問題提起です。結論から言うと、資格・経験のない介護職員が、医療行為に該当するリハビリテーションを自主的に行うことは、法律上問題があり、極めて危険です。しかし、介護職員が「リハビリ」に関わることは、決して否定されるべきものではありません。

特養におけるリハビリの現状と介護職員の役割

まず、現状を整理しましょう。特養は医療行為を行う施設ではありません。医師や作業療法士、理学療法士といった医療従事者が常駐しているとは限りません。そのため、入居者のリハビリテーションは、医療機関との連携や、可能な範囲での介護職員による支援が中心となります。しかし、ここで重要なのは、「リハビリ」という言葉の解釈です。医療的な専門知識と技術を要する「リハビリテーション」と、介護職員が行える「機能訓練」は明確に区別する必要があります。

医療的なリハビリテーションは、医師の指示に基づき、作業療法士や理学療法士といった専門家が実施するものです。一方、機能訓練は、介護職員が日常生活動作(ADL)の向上を目的として行うもので、医療行為とは異なります。例えば、ベッドから車椅子への移乗介助、歩行練習の補助などは、機能訓練の範囲内と言えます。しかし、これらも、専門家の指導を受けた上で、安全に配慮して行う必要があります。

介護職員が行える機能訓練と、行ってはいけないリハビリテーション

介護職員が行える機能訓練の例を挙げ、リハビリテーションとの違いを明確にしましょう。

  • 機能訓練の例
  • 関節可動域訓練(軽い範囲での関節の動きの補助)
  • 歩行練習の補助(安全な環境下での補助)
  • 起き上がり動作の練習の補助
  • 食事介助、排泄介助などのADL訓練

これらは、専門的な知識や技術を必要とせず、介護職員が日常的に行っている、あるいは行うべき活動です。しかし、これらの活動においても、入居者の状態を正確に把握し、安全に配慮することが不可欠です。無理強いは絶対に避けなければなりません。

  • 行ってはいけないリハビリテーションの例
  • 専門的な理学療法機器の使用
  • 強い抵抗を加えた関節可動域訓練
  • 複雑な運動療法の実施
  • 患部のマッサージ(特に専門知識がない場合)

これらの行為は、資格・経験のない者が行うと、入居者に怪我を負わせるリスクが非常に高いため、絶対に避けるべきです。万が一、事故が発生した場合、介護職員だけでなく、施設側も責任を問われる可能性があります。

拘縮の進行と施設選択

ご質問にある「リハビリが必要な高齢者はリハビリができる施設に入所するべきでは…?」という点については、現実的な問題があります。全ての高齢者が、希望するリハビリを受けられる施設に入所できるわけではないのです。医療ニーズの高い高齢者にとって、適切な医療体制が整った施設への入所は理想ですが、空き状況や経済的な問題など、様々な要因が関係します。そのため、介護職員は、現状を受け止め、できる範囲で入居者の生活の質を高める努力をする必要があります。

具体的な対策とアドバイス

では、どうすれば良いのでしょうか?

  • 専門家への相談:作業療法士や理学療法士、医師などに相談し、適切な指導を受けることが重要です。定期的な訪問リハビリや、外部機関との連携を検討しましょう。
  • 機能訓練の計画:入居者一人ひとりの状態を把握し、安全で効果的な機能訓練の計画を立てましょう。無理のない範囲で、継続的に行うことが大切です。
  • 記録の徹底:行った機能訓練の内容、入居者の反応などをきちんと記録に残しましょう。これは、万が一の事故発生時にも重要な証拠となります。
  • 研修の受講:介護職員向けの研修を受講し、機能訓練に関する知識や技術を向上させましょう。安全な介助方法や、緊急時の対応についても学ぶ必要があります。
  • チーム医療の活用:医師、看護師、理学療法士、作業療法士、介護職員など、多職種で連携し、チーム医療を実践することで、より質の高い介護を提供できます。

成功事例:連携による効果的な機能訓練

ある特養では、近隣の病院の作業療法士と連携し、定期的な研修を実施することで、介護職員の機能訓練スキル向上に成功しました。その結果、入居者のADL向上だけでなく、介護職員のモチベーション向上にも繋がりました。この事例からもわかるように、専門家との連携は、介護の質向上に不可欠です。

まとめ

介護職員がリハビリに関わることは、決して簡単なことではありません。しかし、入居者の生活の質を高めるためには、適切な知識と技術を身につける努力が必要です。専門家との連携を密にし、安全に配慮した機能訓練を行うことで、入居者の自立支援に貢献できるはずです。資格のない人が医療行為に該当するリハビリを行うことは危険ですが、適切な範囲での機能訓練は、介護職員の重要な役割です。常に安全を第一に考え、専門家の指導の下、入居者のために最善を尽くしましょう。

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