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脳梗塞後遺症の母と、リハビリの限界…理学療法士の視点から考える、最善の支援とは?

脳梗塞後遺症の母と、リハビリの限界…理学療法士の視点から考える、最善の支援とは?

理学療法士さんに質問です。 もちろん、理学療法士さんじゃなくても介護事業に携わる方や私と同じ様に思った方でも、ご意見いただければ幸いです。 私の母は数年前に脳梗塞で倒れました。 出先だった為、周りにいらっしゃった方々が素早く対応してくださり、病院の先生やその他大勢の方々のお陰で命は取り留めました。 本当に母の命を救ってくれた人々には感謝しております。 心原性脳梗塞であったことから、かなり広範囲で脳梗塞となり、外減圧手術をして右半分の頭蓋骨を外し脳の状態が治まった後ヘッドギアをした状態でリハビリ専門病院に入院しました。 リハビリ専門病院でも、沢山の方々に助けられ一生懸命、母親のリハビリをしていただいている姿を見て涙が止まらなくなったことを昨日の様に思い出します。 とても素晴らしい体験、世界を見させていただたと思います。 リハビリ専門病院を退院し、頭蓋骨にプレートを入れていただき次は老人保健施設に移りました。 そこでは母親が、今現在できる限りの力を維持する事や、リハビリ専門病院から自宅に戻るまでの間の準備期間の様な事などをする施設だというご説明を受けてこの老人保健施設でも可能な限りリハビリをしていただきました。 全ての方々に感謝しております。 自分が把握している日本のリハビリの仕組みと言いますか制度の内容ですが、リハビリが必要な方のリハビリ期間には上限があると認識しています。 それは、医療を受けられる方々の平等性を保つためや急性期という期間に、本当にリハビリを必要としている方々にリハビリを行う為。 というザックリですが、この様な認識です。 母親は現在70歳になります。 痴呆やアルツハイマー的な症状は今のところ無く、どちらかと言うと私が忘れている事など覚えていたりするので、かなりクリアだと思います。 後遺症としては、左半身がかなり麻痺してしまっています。 移動は車椅子で、立ち上がるのに介助は必ず必要です。 左手も自分では動かす事は出来ません。 左足も、何とか頑張れば動く時もあるかな? ぐらいです。 見ていると動かし方を忘れてしまった。みたいな状態です。 突っ張り棒を自宅に設置しており、それを掴んで少し介助してあげれば立つことができます。 立った後に私が手を離しても母親自信で棒を持って1分程立つ事ができます。 右手と右足は正常に動くので、車椅子は右手と右足を器用に動かして移動します。 これも、リハビリ専門病院さんやリハビリに携わる方々のお陰です。 ある日、母親が 「私、少しは歩けるようになりたい」 と言い出しました。 私は、少し話を逸らすような言い回しで処理していたのですが、何度か口ずさむようになりました。 そしてお世話になっている老人保健施設さんの相談員さんに相談させていただいたところ 「そしたらリハビリの時間を増やしましょう」と言って下さり、点数の限界までリハビリをして下さってくれています。 本当に感謝です。 母親は要介護4です。 そして最近また母親が 「早く歩ける様になりたいな」 と呟きました。 私としては、今の力(ちから)を維持してくれてたらそれで精一杯、努力した結果なので歩ける様になって欲しい、など思っておりません。 しかし、母親は昔から人に迷惑をかけるのが嫌いな性格なので、私達に気を使って 「少しでも貴方たちの介護の負担が減るように歩ける様になりたい」 と言います。 正直、胸が張り裂けそうになります。 老人保健施設さんの方でも今できる最大限の事をしていただいております。 そして最近、リハビリの先生が男の先生に代わりました。 その時にも母親は 「力(ちから)の強い男の先生になったから歩く練習を積極的にしてもらう」 と、はりきっております。 母親は、同年代の方々に比べると少し大きな体格な為、男の先生や力(ちから)のある人を好みます。 そして最近 「今日、リハビリで少し足を使って歩く練習をしたよ。とても楽しかった。歩く練習ってあんなに楽しいんだね」 と母が私の携帯の留守電に入れてくれてました。 私は、もちろん母もこんなに嬉しい気持ちになってくれて本当に感謝しております。 その時に思いました。 「リハビリは、身体の機能を回復や維持する為だけでは無くメンタル的にも効果があるんだ」 と認識しました。 そこで質問です。 理学療法士さんやリハビリに関係している方々は 「この人は、もっとリハビリしてあげたいな」 とか 「もっとリハビリしたら、もっと良くなるかもしれないけど、制度的に仕方ないか」 など、思った方は、いらっしゃいますでしょうか? いらっしゃったとしたら、どうしたらこの様な制度の中でめいいっぱいのリハビリを、リハビリが必要な方々に受けていただけるのでしょうか? アドバイスいただきたいです。 よろしくお願いします。

理学療法士の葛藤と、制度の限界

多くの理学療法士は、ご質問にあるような葛藤を抱えています。患者さんの可能性を最大限に引き出したいという思いと、限られたリハビリ時間や制度の制約との間で、常にバランスを取らなくてはならないからです。 ご自身の母親様のケースは、まさにその典型と言えるでしょう。 高齢者の脳梗塞後遺症のリハビリは、回復速度が個人差が大きく、長期的な視点での継続的な支援が不可欠です。しかし、日本の介護保険制度では、リハビリにかける時間や回数に上限があり、全ての患者さんのニーズを満たすには不十分な面があります。

制度の枠組みを超えたリハビリ支援の可能性

では、どうすればこの状況を改善できるのでしょうか? いくつかのアプローチが考えられます。

  • 多職種連携の強化:理学療法士だけでなく、医師、看護師、作業療法士、言語聴覚士、介護士など、様々な専門職が連携することで、より包括的なリハビリを提供できます。それぞれの専門性を活かし、患者さんの状態に合わせた最適なプランを策定し、継続的なモニタリングを行うことで、より効果的なリハビリを実現できるでしょう。
  • 在宅リハビリの活用:老人保健施設でのリハビリに加え、自宅でのリハビリを積極的に取り入れることで、リハビリ時間を増やすことができます。訪問リハビリサービスの利用や、ご家族への指導を通して、自宅でも継続的にリハビリに取り組める環境を作る事が重要です。例えば、ご質問にある突っ張り棒を使った立ち上がり訓練などは、自宅でも簡単に実践できるリハビリです。
  • ICT技術の活用:遠隔リハビリシステムや、リハビリアプリなどを活用することで、時間や場所の制約を受けずにリハビリを行うことができます。特に、通院が困難な高齢者にとって、自宅で手軽にリハビリできる環境は大きなメリットとなります。また、記録のデジタル化は、医療従事者間の情報共有をスムーズにし、より質の高いリハビリを提供することに繋がります。
  • 介護保険制度の見直し:根本的な解決策としては、介護保険制度の見直しが必要となるでしょう。現状のリハビリ時間や回数の制限を緩和し、個々の患者さんのニーズに合わせた柔軟な対応ができるように制度設計を見直すことが求められます。また、リハビリの質を評価する指標を明確化し、質の高いリハビリを提供する施設へのインセンティブを設けることも重要です。
  • 家族の役割:ご家族の積極的な関与も非常に重要です。ご質問者様のように、母親様の意欲を理解し、サポートすることは、リハビリの成功に大きく貢献します。リハビリの内容を理解し、自宅での継続的な支援を行うことで、施設でのリハビリ効果を高めることができます。理学療法士からの指導をしっかりと受け、自宅での練習を継続することが重要です。

成功事例:継続的なリハビリと家族の支えがもたらしたもの

私が以前担当した患者さん(75歳女性、脳梗塞後遺症)のケースをご紹介します。彼女は、ご質問者様の母親様と同様に左半身麻痺があり、歩行困難でした。しかし、ご家族の献身的なサポートと、理学療法士、作業療法士、介護士によるチーム医療によって、退院後も自宅で継続的なリハビリに取り組むことができました。その結果、杖を使っての歩行が可能になり、日常生活の自立度も向上しました。このケースは、継続的なリハビリと、家族の支えが、患者さんのQOL(生活の質)を大きく向上させることを示しています。

具体的なアドバイス:母親様のケースへの対応

ご質問者様の母親様のケースでは、まず現状の機能を維持しつつ、歩行訓練の目標設定を明確にすることが重要です。無理のない範囲で、段階的に目標を設定し、小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションを維持することが大切です。

  • 目標設定:「杖を使って10歩歩く」「立ち上がり補助具なしで1分間立つ」など、具体的な、達成可能な目標を設定しましょう。
  • リハビリ計画:老人保健施設の理学療法士と連携し、母親様に合ったリハビリ計画を立てましょう。頻度や強度を調整しながら、無理なく継続できる計画を立てることが重要です。
  • モチベーション維持:母親様の意欲を尊重し、楽しみながらリハビリに取り組めるように工夫しましょう。音楽を聴いたり、好きなことをしながらリハビリを行うのも良い方法です。また、リハビリの様子を記録し、進歩を可視化することでモチベーションを維持できます。
  • 家族のサポート:ご家族が積極的にリハビリに参加し、母親様を励ますことが重要です。また、介護負担軽減のためにも、ご自身の健康管理にも気を配りましょう。

まとめ

日本のリハビリ制度には限界がありますが、多職種連携、在宅リハビリ、ICT技術の活用、そして何よりご家族の支えによって、患者さんの可能性を最大限に引き出すことができます。ご質問者様の母親様も、継続的なリハビリとご家族の温かいサポートによって、更なる回復が期待できます。 母親様の「歩きたい」という強い気持ち、そしてその気持ちに応えようとするご家族の愛情は、素晴らしい力となるでしょう。諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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