「お母さんは幸せ者だね」は本心?知的障害を持つ娘の将来とキャリアを考える
「お母さんは幸せ者だね」は本心?知的障害を持つ娘の将来とキャリアを考える
この記事では、知的障害を持つ2人の娘さんを持つお母様からのご相談にお答えします。長女は最重度の知的障害、次女は軽度の知的障害をお持ちです。次女の将来のキャリアや、母親との関係性について、様々な葛藤を抱えていらっしゃいます。今回の記事では、次女の言葉の真意を読み解きながら、彼女の将来をより良くするための具体的なアドバイスを提供します。また、知的障害を持つ方が、自分らしく、そして安心してキャリアを築いていくためのヒントをお伝えします。
わたくし2人の障害者(姉妹の)母親です。長女は最重度の知的障害者で27才、次女は軽度の知的障害者で25才です。次女に関しては言われなければわからないくらいです。
次女は5才のときの知能検査で軽度知的障害の結果が出たのですが、わたくし達にも普通にしか見えなかったので養護学校ではなく普通学校に進学させました。
今振り返ってみると、小中学校時代はたびたび問題が起きていました。同級生とのトラブルは日常茶飯事で泣いて帰ってくる日は何度もありました。また学校のお勉強にもついていけておらずテストでも低い点ばかりでした。
中学校は入学してしばらくすると登校拒否へ、不登校になりました。
高等学校は何とか進学できたものの偏差値も低い定時制高校です。
高校卒業後の進路は就職を考えていたみたいなのですが次女は何も資格を持っていないため、わたくしは何か資格があったほうが後々のためによいのではと思い就職ではなく看護学校への進学をすすめました。ですがそれでも次女は「看護士さんは人の命を預かる責任重大なお仕事だからね、自分が食べていくためって理由だけではなりたくないし私には出来ない」とあくまでも就職の意向を変えませんでした。でも高校卒業しても就職は内定しませんでした。
高校卒業後、3年近くバイトしていた飲食店を辞めて他の飲食店で働き始めます。
ですが6ヶ月も持たずに辞めてしまい、次のバイト先もすぐ辞めてしまいました。
わたくしはバイトもろくに続かず定職につかない次女が心配でした。ホームヘルパーの資格を取って介護をお仕事にすれば将来もお仕事がなくなることなく安心して続けていけるのではと思っていたので、資格を取ってみたら?と提案してみましたが「資格取っても辞める人多いみたいよ、重労働で低賃金だからね」とだけの回答が返ってきました。
じゃあお仕事どうするの?って聞くと次女は「お仕事見つけるよ」とだけ返答。
その2日後に次女は新しく違うお仕事を見つけましたが、そのお仕事はキャバクラ嬢でした。これが次女20才のころ。わたくしは次女に男性経験がなく彼氏がいたこともなかったことを知っていたので、あなたには無理でしょ!(笑)と言いました。
ですが、しばらくすると空気が読めないと指摘されることが多いと次女本人が発達障害の検査を受けると言い出しました。その検査には母親であるわたくしもついて行くように言われたとのことで、わたくしとしては次女には健常者として生きてほしいし何も今更検査を受けなくても。と思いました。なのでわたくしは、障害がなくても空気読めないって言われてる人なんて世の中いくらでもいるんだし考えすぎだよ(笑)とは伝えましたが、それでも本人は検査を受ける意思を曲げませんでしたので検査に同行しました。
数日後に検査結果が出ました、5才のときと同じ結果でした。
その時に次女は障害者手帳の申請をしました。障害年金は軽度ということで申請が通らなかったようです。
なので4年ほど前から次女も障害者となりました。
次女は今も水商売を続けています。1年ほど前にこの家を出ました。
その次女と1年ぶりにわたくしの母(次女から見たら祖母)の家で会った先日のことです。
子孫繁栄は大切なことという話題になり、そこからの自然な流れでわたくしから次女に“そろそろ結婚を意識してる相手とか・・・良い人はいないの?”って聞きましたら“まだいない”との返答。そもそも彼氏もいたことないのに“まだ”とか言ったのには可笑しくて可笑しくて笑い出しそうになりました。
なんとか笑わずに耐えていたのですがその直後、次女から「お母さんは20代のうちに恋愛も結婚もして2人の子宝にも恵まれて幸せな家庭を築くことができたんだよね。本当によかったね。お母さんは幸せ者だね。」と言われました。
これは次女の本心なのでしょうか?
それとも嫌味か何かなのでしょうか?
ものすごい長文になってしまいましたが真面目に回答いただければと思います、よろしくお願いします。
補足
嫌味かもしれないと考えた理由としては「結婚とか子ども作ったりとか、お母さんみたいないい加減な気持ちでは絶対しない!」「私はお母さんみたいな人生を送るのは絶対にやだ!」「障害者を1人ならず2人も生んで何がしたいの?」「私を生まないで親子3人で楽しく暮らしてればよかったのに!」「私は障害者のいない家庭に健常者として生まれたかった!こんな家になんか生まれたくなかった!」「お母さんが○○(長女)を面倒見れなくなったときどうするの?」「はっきり言っておくけど私は自分のことだけで手一杯だから誰の面倒も見られないよ!むしろ私は生活を助けてもらう側であって助ける側ではない。」などなど、いろいろ言われた過去があるので、もしかしたら嫌味なのかな…と思ってしまったのです。
上記の発言も100%の本音ではないにしても本音の部分もあるのかなと思っています。
次女に彼氏がいたことないのは長女のせいだと回答してる方がいますが、次女に彼氏がいないことと長女のことは別の話です。
1. 次女の言葉の真意を読み解く
まず、次女の言葉「お母さんは幸せ者だね」の真意を理解するために、彼女の置かれた状況と、これまでの発言を総合的に見ていきましょう。彼女は、軽度の知的障害を持ちながらも、健常者と同じように振る舞うことを求められてきました。その中で、学校生活での困難、就職活動の失敗、そして水商売という選択を通して、自己肯定感や将来への不安を抱えている可能性があります。
「お母さんは幸せ者だね」という言葉には、
- 羨望: 母親が経験した結婚、出産、家庭生活への憧れ。
- 皮肉: 母親の価値観(結婚、出産、子育て)に対する複雑な感情。
- 自己肯定感の低さ: 自分の人生と母親の人生を比較し、自己評価が下がっている。
といった様々な感情が入り混じっていると考えられます。過去の発言から、次女は母親の生き方に対して否定的な感情を持っていることも事実です。しかし、同時に、母親が築いた家庭生活への憧れや、自分自身の将来への不安も感じているのではないでしょうか。
2. 次女のキャリアと将来への具体的なアドバイス
次女の将来を考える上で、以下の3つのステップで具体的なアドバイスをさせていただきます。
ステップ1: 自己理解を深める
まず、次女自身が自分の強みや弱みを理解し、自己肯定感を高めることが重要です。そのためには、以下の方法を試してみましょう。
- 専門家とのカウンセリング: 心理カウンセラーやキャリアコンサルタントに相談し、自己理解を深めるためのサポートを受ける。
- ストレングスファインダーなどの自己分析ツール: 自分の強みを発見し、自信につなげる。
- 得意なこと、好きなことを書き出す: どんな些細なことでも構いません。自分の興味関心を知ることで、将来のキャリアプランを考えるヒントになる。
ステップ2: キャリアプランを立てる
次女の特性や興味関心に合った、現実的なキャリアプランを立てることが大切です。以下の点を参考に、一緒に考えていきましょう。
- 就労支援機関の活用: 障害者就業・生活支援センターやハローワークの専門窓口で、就職に関する相談や支援を受ける。
- 適性検査の実施: どのような仕事に向いているのか、客観的な評価を受ける。
- 職種選択の幅を広げる: 事務、軽作業、清掃など、様々な職種を検討する。水商売以外の選択肢も視野に入れる。
- 資格取得: 障害者向けの職業訓練や、比較的取得しやすい資格(例:パソコンスキル、簿記など)に挑戦する。
- 企業への就職: 障害者雇用枠を活用し、企業への就職を目指す。
ステップ3: サポート体制を整える
次女が安心してキャリアを築けるように、周囲のサポート体制を整えることが重要です。具体的には、
- 家族の理解と協力: 次女の気持ちに寄り添い、彼女の選択を尊重する。
- 専門家との連携: 医師、カウンセラー、就労支援員などと連携し、多角的なサポート体制を構築する。
- 地域のリソース活用: 地域の障害者支援団体や、NPO法人などが提供するサービスを利用する。
3. 母親としてできること
お母様は、次女の人生を心配し、良い方向へ導きたいと願っていることと思います。しかし、次女の自立を促すためには、以下の点を意識することが大切です。
- 見守る姿勢: 彼女の選択を尊重し、過干渉にならないようにする。
- 肯定的な言葉がけ: 彼女の努力や、小さな成功を認め、褒める。
- 自己肯定感を高める: 彼女の強みを見つけ、自信を持てるようにサポートする。
- 専門家との連携: 専門家のアドバイスを受けながら、適切なサポートを提供する。
また、お母様自身も、次女の将来について一人で抱え込まず、周囲に相談したり、専門家のサポートを受けたりすることも大切です。ご自身の心身の健康を保ちながら、次女を支えていきましょう。
次女が「お母さんは幸せ者だね」と言った背景には、様々な感情が入り混じっていると考えられます。彼女の言葉の真意を理解し、自己肯定感を高め、自分らしいキャリアを築けるようにサポートしていくことが重要です。そのためには、自己理解を深め、キャリアプランを立て、周囲のサポート体制を整えることが大切です。お母様は、次女の自立を信じ、見守る姿勢を持ちながら、専門家と連携し、彼女の成長を支えていきましょう。
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4. 知的障害を持つ方のキャリアパスを広げるために
知的障害を持つ方のキャリアパスは、以前に比べて多様化しています。以下に、具体的なキャリアパスの例と、成功事例を紹介します。
4-1. キャリアパスの例
- 一般企業への就職: 障害者雇用枠を活用し、事務、軽作業、清掃などの職種で働く。
- 福祉施設での就労: 障害者支援施設や、就労継続支援B型事業所などで、軽作業やサービス提供を行う。
- 在宅ワーク: パソコンスキルなどを活かし、データ入力や、Webライティングなどの在宅ワークを行う。
- 起業: 自分の得意なことを活かして、カフェ経営や、ハンドメイド作品の販売などを行う。
4-2. 成功事例
- Aさん(軽度知的障害): 企業で事務職として10年以上勤務。上司や同僚のサポートを受けながら、着実にキャリアを積んでいる。
- Bさん(中度知的障害): 障害者支援施設で、調理補助の仕事に従事。日々の業務を通じて、自己肯定感を高め、社会参加を実現している。
- Cさん(軽度知的障害): 在宅でWebライターとして活躍。自分のペースで仕事を進め、収入を得ながら、スキルアップを目指している。
これらの成功事例からわかるように、知的障害を持つ方々も、適切なサポートと本人の努力次第で、様々なキャリアを築くことができます。重要なのは、本人の強みや興味関心に合った仕事を見つけ、周囲がそれを支える環境を整えることです。
5. 職場定着のためのポイント
知的障害を持つ方が、長く働き続けるためには、職場環境の整備が不可欠です。以下に、職場定着のための具体的なポイントをまとめます。
- 合理的配慮の提供: 障害特性に合わせた、業務内容の調整、情報伝達方法の工夫、休憩時間の確保などを行う。
- 上司や同僚の理解: 障害に対する理解を深め、偏見や差別をなくす。
- コミュニケーションの円滑化: 意思疎通をスムーズにするための工夫(例:視覚的なツール、わかりやすい指示など)を行う。
- 定期的な面談: 本人の悩みや困りごとを把握し、適切なサポートを提供する。
- 就労支援機関との連携: 就労支援員による職場訪問や、相談体制を整える。
これらのポイントを実践することで、知的障害を持つ方が、安心して働き続けることができる環境を整えることができます。
6. まとめ:次女の未来を明るくするために
今回の相談を通して、次女の「お母さんは幸せ者だね」という言葉の裏には、様々な感情が隠されていることがわかりました。彼女の将来を明るくするためには、自己理解を深め、キャリアプランを立て、周囲のサポート体制を整えることが重要です。お母様は、次女の自立を信じ、見守る姿勢を持ちながら、専門家と連携し、彼女の成長を支えていきましょう。そして、知的障害を持つ方々が、自分らしく、そして安心してキャリアを築ける社会を目指して、共に歩んでいきましょう。
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