介護とキャリアの狭間で揺れるあなたへ：57歳女性が抱える心の葛藤と、未来を切り開くためのヒント
介護とキャリアの狭間で揺れるあなたへ：57歳女性が抱える心の葛藤と、未来を切り開くためのヒント
この記事は、介護と仕事、そして自身の心の健康の間で揺れ動く57歳の女性の方へ向けたものです。ご自身の状況と照らし合わせながら、少しでも心が軽くなるようなヒントを見つけていただければ幸いです。
介護で押し潰されそうな気持ちの転換方法教えてください。私は57才女性です。一人で両親と同居しています。仕事は辞めました。独身の弟がおりましたが、2年前52才で急逝しました。まだ本格的介護ではありません。二人とも体を動かせる状態ですので。細かく説明するときりがないので、なるべく客観的に話します。母親82才。パーキンソン病と診断されましたが、長年の糖尿病による腎機能の低下で投薬もリハビリもできません。かなり不自由な中、なんとか動いています。父親87才。認知症の進行を遅らせる薬を服用していますが、最近進行していると思います。ワガママで偉そう、一緒に行動するといたたまれず家に帰って吐きます。いろんな書込み等を見ても、どちらか一人の介護と言う人が多いので私のように一人で二人をみるにはどうしたら良いのかと思います。私は15年うつ病の薬を服用しています。持病もありますが、二人を優先するためなかなか病院に行けません。3年前過呼吸になりカウンセリングでアダルトチルドレンである事を認識しました。いろいろ事情があったにせよ、正直親が嫌いです。しかしいろいろ迷惑もかけましたので義務感責任感のみで介護しています。親は私の気持ちを知りません。今まで逆らった事がないので、言い返す事も自分の気持ちをぶつける事もできません。愛情の無い介護。でも逃れられない。あれこれ悩まず突っ走るしかないと、ポジティブ思考に変えました。しかし、最近身体が異変をきたしています。どれもストレスによる症状です。突っ走ってバッタリ倒れるか、うつ病が重くなるか？どちらもできないとしたら残された道は自殺？何か気分転換できる方法教えてください。ちなみにヘルパーさんに週5日入ってもらっていますが、それも今は気持ちの負担になっています。旅行とか言わないでくださいね。私が出かけるだけで涙ぐみますから。二人とも異常にプライドが高く、主治医にもケアマネジャーにも真実を伝えられません。かなり悲観的になってしまいましたが、よろしくお願いします。
少し付け加えさせて下さい。施設に入所する金銭的余裕はあると思います。しかし、説得は絶対無理。ショートステイどころかデイサービスも馬鹿にしているくらいですから。私は絵を描いたり、文字を書いたりするのが大好きです。しかし二人の用事に忙殺され（病院の付き添いだけで月の半分、買物はすぐに行かないと気が済まない）長生きに固執する父親。冗談ではなく120才迄生きると思っている父親。その時わたしは90才（笑）母親と私を自分が看取ると信じています。それはお金は自分のために使うものと言う考えもあると想像します。弟が死んだ事を悲しむどころか保険金が入っだ事を喜ぶ父親。私の保険金受取人も父親、死んで保険金が入れば喜ぶと思うと期待に添おうと思ってしまいます。遠方に結婚を控えた娘がいますが、結婚式への出席、出産の手伝い等、娘も諦めています。これを悲しんだり苦しんだりするのは我慢が足りないですか？親孝行できるだけ幸せと言う従姉妹たち。私が悪いという思考が出来上がっています。良くも悪くも二人支えあっている現状。どちらか欠けてくれと思う私はとんでもない親不孝ですね。
ご相談ありがとうございます。57歳、ご両親の介護とご自身の心身の健康、そして将来への不安。多くの困難を抱えながらも、懸命に生きようとするあなたの姿に、心から敬意を表します。一人で抱え込まず、少しずつでも前に進むためのヒントを、一緒に探していきましょう。
1. 現状の整理と問題点の明確化
まず、現状を客観的に整理し、問題点を明確にすることから始めましょう。抱えている問題は多岐にわたりますが、大きく分けると以下の3つに集約されます。
- 介護による心身への負担: 母親のパーキンソン病と父親の認知症の介護、ヘルパーへの抵抗感、そしてご自身の持病やうつ病の症状。
- 精神的な葛藤: 親への愛情の欠如、義務感と責任感による介護、そして将来への不安。
- 自己実現の阻害: 好きなこと（絵を描く、文字を書く）をする時間の不足、娘さんの結婚への関与の制限。
これらの問題が複雑に絡み合い、あなたの心を押しつぶそうとしている状況です。まずは、一つずつ丁寧に紐解いていく必要があります。
2. 介護負担を軽減するための具体的な対策
介護負担を軽減するためには、単に「頑張る」だけでは限界があります。具体的な対策を講じ、持続可能な介護体制を構築することが重要です。
2-1. 介護サービスの積極的な活用と見直し
週5日のヘルパー利用は素晴らしいですが、それが負担になっているとのこと。まずは、ヘルパーとのコミュニケーションを見直しましょう。具体的には、
- ヘルパーとの連携強化: 困っていること、お願いしたいことを具体的に伝え、情報共有を密にすることで、より質の高いサポートを受けられる可能性があります。
- ヘルパーの変更も検討: 相性が合わない場合は、遠慮なく事業所に相談し、ヘルパーの変更を検討しましょう。
- 介護保険サービスの拡充: デイサービスやショートステイの利用を検討しましょう。ご両親の抵抗がある場合は、ケアマネジャーと協力し、段階的に慣れていくための計画を立てましょう。例えば、最初は半日利用から始め、徐々に利用時間を延ばすなど、ご両親の不安を和らげる工夫が必要です。
2-2. ケアマネジャーとの連携強化
ケアマネジャーは、介護に関する専門家であり、あなたの強力な味方です。積極的に相談し、以下の点についてサポートを求めましょう。
- 情報共有: ご両親の病状や介護状況、そしてご自身の心身の状態について、包み隠さず伝えましょう。
- サービス調整: 介護保険サービスの利用だけでなく、その他の社会資源（地域のボランティア、配食サービスなど）についても、情報提供や調整を依頼しましょう。
- 家族相談: ケアマネジャーは、家族間のコミュニケーションを円滑にするための相談にも応じてくれます。
2-3. 医療機関との連携
ご自身の持病やうつ病の治療を優先することは、決してわがままではありません。むしろ、ご自身の健康を維持することは、介護を続けるために不可欠です。定期的に受診し、医師やカウンセラーに相談しましょう。
- 通院: 予約を取り、定期的に通院し、服薬状況や体調について相談しましょう。
- カウンセリング: 専門家との対話を通して、心の負担を軽減し、問題解決の糸口を見つけましょう。
- レスパイト入院: 体調が優れない場合は、一時的に入院し、心身を休めることも検討しましょう。
3. 精神的な負担を軽減するための具体的な対策
介護における精神的な負担は、非常に大きいものです。以下に、具体的な対策をいくつかご紹介します。
3-1. 感情の整理と自己肯定感を高める
親への愛情がないこと、そしてそのことに罪悪感を感じていることは、決して珍しいことではありません。まずは、自分の感情を否定せず、受け入れることから始めましょう。
- 日記をつける: 自分の気持ちを書き出すことで、感情を整理し、客観的に自分を見つめ直すことができます。
- アファメーション: ポジティブな言葉を繰り返し唱えることで、自己肯定感を高め、心の状態を改善することができます。例：「私は頑張っている」「私はできる」など。
- 専門家への相談: カウンセラーや精神科医に相談し、感情の整理や心のケアについてアドバイスを受けましょう。
3-2. 義務感と責任感からの解放
義務感や責任感に縛られすぎると、心が疲弊してしまいます。少しずつでも、自分を解放していく努力が必要です。
- 完璧主義を手放す: 完璧を求めず、できる範囲で介護をすることを目指しましょう。
- 他者への協力を求める: 家族や親族、友人など、頼れる人に積極的に協力を求めましょう。
- 自分の時間を作る: 好きなこと（絵を描く、文字を書くなど）をする時間を意識的に作り、心身をリフレッシュしましょう。
3-3. 将来への不安への対処
将来への不安は、誰にでもあります。しかし、その不安に押しつぶされないためには、具体的な対策を講じることが重要です。
- 情報収集: 介護保険制度や、介護に関する情報を積極的に収集し、将来の見通しを立てましょう。
- 資金計画: 介護費用や、将来の生活費について、具体的な計画を立てましょう。
- 専門家への相談: ファイナンシャルプランナーや、弁護士に相談し、資金計画や相続についてアドバイスを受けましょう。
4. 自己実現を諦めないために
介護に忙殺され、自分の時間を失い、自己実現を諦めてしまうことは、非常にもったいないことです。好きなこと（絵を描く、文字を書くなど）を続けることは、あなたの心の健康を保ち、生きがいを見出すために不可欠です。
- 時間の確保: 1日に15分でも良いので、好きなことに取り組む時間を確保しましょう。
- 場所の確保: 集中できる場所（自宅の一室、図書館など）を確保しましょう。
- 目標設定: 小さな目標を設定し、達成感を味わいましょう。
- 発信: 作品をSNSで公開したり、地域のイベントに参加したりして、自分の表現を発信しましょう。
5. 周囲とのコミュニケーション
一人で抱え込まず、周囲の人々と積極的にコミュニケーションをとることも重要です。
- 家族や親族: 介護の状況や、ご自身の気持ちを伝え、協力を求めましょう。
- 友人: 悩みを打ち明け、話を聞いてもらうことで、心が軽くなることがあります。
- 地域のコミュニティ: 地域のイベントに参加したり、ボランティア活動に参加したりして、新しい人間関係を築きましょう。
周囲とのコミュニケーションは、孤独感を解消し、心の支えとなるだけでなく、介護に関する情報交換の場にもなります。
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6. 介護離職後のキャリア形成も視野に
もし、介護が原因でキャリアを中断せざるを得なくなったとしても、絶望する必要はありません。介護が落ち着いた後、再びキャリアを築くことは可能です。
- 自己分析: これまでの経験やスキル、そして興味のある分野を改めて整理しましょう。
- 情報収集: どのような仕事があるのか、どのようなスキルが必要なのか、情報収集を行いましょう。
- スキルアップ: 必要に応じて、資格取得や、スキルアップのための研修を受講しましょう。
- 求人探し: 転職サイトや、ハローワークなどを活用し、求人を探しましょう。
- キャリアコンサルタントへの相談: 専門家のアドバイスを受けることで、よりスムーズにキャリアを再開することができます。
7. 最後に：未来への希望を抱いて
介護は、本当に大変なものです。しかし、あなた一人ではありません。多くの人が、あなたと同じような悩みを抱えながら、懸命に生きています。そして、必ず出口は見つかります。焦らず、一歩ずつ、前に進んでいきましょう。
あなたの未来が、少しでも明るく、希望に満ちたものになることを、心から願っています。
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