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介護施設が気に入らないおばの気持ち:家族としてどう対応、説得する?

介護施設が気に入らないおばの気持ち:家族としてどう対応、説得する?

以下は、介護施設に入居している祖母のことで悩んでいる相談者からの質問です。

約三ヶ月前から母方の福岡にいる祖母(89)が老人ホームで暮らし始めました。要介護認定は2でそこまで痴呆進んでいないようですが、足が悪く歩けなくなってしまったようです。母は東京に暮らしているので、おばが普段週2,3で通って様子を見てくれているようです。ちなみに祖父も違う施設に入っていて、二箇所通っていて大変だなと思っています。また20万もする椅子をプレゼントしていたりとても親思いです。

そんなおばが、祖母を違う施設に移すと突然言っていたのだそうです。

理由は、まずひとつ”過保護すぎる”ということ。施設では毎日何かドリルや折り紙などをして過ごし、ちょくちょく様子を見に来ては話し相手になり、広間でもよく声をかけてくれる。とても配慮のある施設だと思うのですが、これが過保護すぎるというのです。買い物が好きだったので外出が勝手にできないのが少しさみしいようですが、祖母は介護士さんにも気に入られて楽しく過ごしているそうです。

そして二つ目に、血圧を下げる薬を断り続け介護士さんと揉めたようなのです。血圧を下げる薬は一般的だと思いますが、そもそもそれですらおせっかいとおばは思っているようなのです。母から聞くとおばは、薬など与えずに最期を迎えて欲しい、誤解を生むかもしれませんが、早く死んで欲しいのではなくあくまでごく自然に、ほかに疾患もないのでそのまま眠るように死んでいってほしいという考えを持っているようなのです。介護士さんもはじめは説得してくれていたようなのですが、’料金は増えませんから’とか’虐待だ’などと言われたことで、もうおばはキレて現在に至ります。

おばの考えていることは一理あるとは思いますが、現状難しいでしょう。薬で治せるのに薬を与えないというのは、安楽死させることと同等の意味を持つと思います。たしかに血圧だけですぐ死ぬわけでもないですし、本人も痛がったり苦しんでいるわけではないのでそれがない限り必要ないということもわかります。

もう施設は移ることは決めたので、これ以上もめないように祈るだけなのですが、母もおばの考えに納得しつつも、普通に考えたらこだわりすぎているおばに混乱しています。思えばいきなり20万円もする椅子をプレゼントすると言うのも変ですし、薬を母や祖母の相談なしに独断で断り続けるのも自分勝手ですよね・・・

でも通って面倒みてくれているのはおばです。その敬意からか母は意見しにくいと言いますしし、おばに全権を委ねるべきだとかんがえています。これもまた、姉が言ってることだからと母が全く反論しないのも、なんだかなあと思います。

でもおばは悪い人ではありません。おばは夫を数十年前に食道ガンで失い、その闘病生活を見ているからというのもあるかもしれません。

相談は施設を変えるかどうか・・・ではなく、こういうことを考えるおばの心境と、家族としてどう対応、説得して良いかお教えください。

なんかわかりにくくて済みませんがよろしくお願いいたします。

この度は、おば様の介護に関する複雑な心境と、それに対するご家族の対応についてのご相談、ありがとうございます。おば様の深い愛情と、過去の経験からくる価値観が交錯し、ご家族としてもどう対応すれば良いのか悩ましい状況かと思います。今回の記事では、おば様の心境を理解し、家族としてどのように寄り添い、建設的な対話を進めていくか、具体的なステップと、役立つ情報を提供していきます。

1. おば様の心境を理解する:過去の経験と価値観

まず、おば様の心境を理解することが重要です。今回のケースでは、おば様がなぜ現在の施設に不満を持ち、祖母様の治療方針に異議を唱えているのか、その背景にある感情や価値観を深く掘り下げてみましょう。

1-1. 過去の経験:夫の闘病生活

おば様は、数十年前に夫を食道がんで亡くされています。この経験は、彼女の人生観に大きな影響を与えたはずです。特に、病気の治療や延命治療に対する考え方は、この経験を通して形成された可能性があります。例えば、以下のような感情が考えられます。

  • 無力感: 夫の病気を治すことができなかったことへの無力感。
  • 後悔: もっと何かできたのではないかという後悔。
  • 自然への回帰: 医療の限界を感じ、自然な形で最期を迎えさせてあげたいという願望。

このような経験から、おば様は、過剰な医療行為や、本人の意思に反する治療を避けたいと考えているのかもしれません。これは、愛する人を失うことへの恐怖心と、安らかな最期を願う気持ちの表れとも言えるでしょう。

1-2. 価値観:尊厳と自然な死

おば様は、「薬など与えずに最期を迎えて欲しい」「ごく自然に、ほかに疾患もないのでそのまま眠るように死んでいってほしい」と考えています。これは、彼女が「尊厳ある死」を重視していることの表れです。具体的には、以下のような価値観が考えられます。

  • 本人の意思尊重: 本人の意思に反する治療は、尊厳を傷つけると考えている。
  • 苦痛の回避: 無駄な苦痛を伴う治療は避けたいと考えている。
  • 自然な流れ: 自然な形で、穏やかに最期を迎えさせてあげたいと考えている。

これらの価値観は、現代医療に対する懐疑的な見方や、自然治癒力への信頼と結びついている可能性があります。おば様の価値観を理解することで、彼女の行動の根底にある感情に共感し、より建設的な対話を進めることができます。

2. 家族としての対応:寄り添い、対話、そして情報提供

おば様の心境を理解した上で、家族としてどのように対応していくか、具体的なステップを見ていきましょう。

2-1. 感情に寄り添う:共感と傾聴

まず、おば様の感情に寄り添うことが重要です。彼女の考えを頭ごなしに否定するのではなく、まずは共感し、話をじっくりと聞きましょう。例えば、以下のような言葉をかけてみましょう。

  • 「おば様の気持ち、すごくよく分かります。」
  • 「おじい様の時の経験から、そう思うのは当然ですよね。」
  • 「辛い経験をされたからこそ、おば様はそう考えるようになったんですね。」

傾聴の際には、相槌を打ち、相手の言葉を繰り返すなど、積極的に話を聞いている姿勢を示しましょう。これにより、おば様は自分の気持ちが理解されていると感じ、心を開きやすくなります。

2-2. 建設的な対話:意見交換と情報共有

次に、建設的な対話を通じて、おば様の考えを理解し、家族としての意見を伝えていきましょう。対話の際には、以下の点に注意してください。

  • 冷静な態度: 感情的にならず、冷静に話を進める。
  • 質問: なぜそう考えるのか、具体的に質問する。
  • 意見の表明: 家族としての意見を、穏やかに伝える。
  • 情報提供: 専門家からの情報や、客観的なデータを共有する。

例えば、血圧の薬について、以下のように対話を進めることができます。

あなた:「おば様は、おばあちゃんの血圧を下げる薬について、どう思っているの?」

おば様:「薬なんて、余計なものよ。自然に任せてあげたい。」

あなた:「おばあちゃんの苦痛を和らげるために、必要な場合もあるんじゃないかな?お医者様も、色々なことを考えて処方していると思うよ。」

おば様:「でも、薬で無理やり生かされるのは嫌なの。」

あなた:「おばあちゃんの気持ちも大事だけど、お医者様に相談して、本人の意思を確認することもできると思うよ。もし、おばあちゃんが薬を飲みたくないって言ったら、それも尊重できる。」

このように、おば様の意見を尊重しつつ、家族としての考えを伝え、情報共有を通じて、互いの理解を深めていくことが大切です。

2-3. 専門家との連携:医師やケアマネージャーとの相談

専門家との連携も重要です。医師やケアマネージャーは、医療に関する専門知識を持っており、客観的な情報を提供してくれます。また、第三者の視点から、家族間の問題を解決するためのアドバイスをしてくれます。具体的には、以下のような相談が考えられます。

  • 医師: 血圧の薬の必要性や、副作用、代替治療などについて相談する。
  • ケアマネージャー: 施設の変更や、今後の介護プランについて相談する。
  • カウンセラー: 家族間のコミュニケーションや、感情的な問題について相談する。

専門家との連携を通じて、客観的な情報を得て、より適切な判断をすることができます。また、専門家のサポートを得ることで、家族の負担を軽減することもできます。

3. 施設選びと今後の介護:祖母様のQOLを最優先に

施設選びと今後の介護について、祖母様のQOL(Quality of Life:生活の質)を最優先に考えましょう。おば様の意向も尊重しつつ、祖母様にとって最善の選択をすることが重要です。

3-1. 施設の選定:祖母様のニーズと希望を考慮

施設の選定にあたっては、祖母様のニーズと希望を十分に考慮することが重要です。具体的には、以下のような点を検討しましょう。

  • 医療体制: 持病や、必要な医療ケアに対応できるか。
  • 介護体制: 介護士の人数や、手厚い介護を受けられるか。
  • 環境: 居室の広さ、日当たりの良さ、共有スペースの充実度など。
  • レクリエーション: 祖母様の趣味や興味に合ったレクリエーションがあるか。
  • 費用: 予算内で、適切なサービスを受けられるか。

可能であれば、祖母様と一緒に施設を見学し、本人の意見を聞くことも大切です。また、複数の施設を比較検討し、それぞれのメリットとデメリットを比較することで、より適切な選択をすることができます。

3-2. 介護プラン:本人の意思を尊重し、QOLを向上させる

今後の介護プランは、祖母様の意思を尊重し、QOLを向上させることを目指しましょう。具体的には、以下のような点に配慮することが重要です。

  • 本人の意思確認: 可能な範囲で、本人の意思を確認し、希望を尊重する。
  • 情報共有: 介護に関する情報を、本人と家族で共有する。
  • コミュニケーション: 積極的にコミュニケーションを取り、本人の気持ちを理解する。
  • 定期的な見直し: 介護プランは、定期的に見直し、本人の状態に合わせて調整する。

介護プランは、一度決めたら終わりではありません。本人の状態や希望に合わせて、柔軟に調整していくことが大切です。

3-3. 家族間の協力:役割分担と情報共有

家族間の協力も不可欠です。おば様だけでなく、他の家族も積極的に介護に関わり、役割分担を行いましょう。また、情報共有を密に行い、互いの状況を把握し、協力体制を築くことが重要です。例えば、以下のような役割分担が考えられます。

  • おば様: 祖母様の身の回りの世話、施設との連絡、本人の気持ちのサポート。
  • 相談者(あなた): 施設の選定、情報収集、家族間の調整。
  • お母様: 祖母様の健康管理、医師との連携、金銭管理。

役割分担を行うことで、それぞれの負担を軽減し、より円滑な介護体制を築くことができます。また、定期的に家族会議を開き、情報共有や意見交換を行うことで、家族間の連携を強化することができます。

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4. まとめ:寄り添い、対話、そして共に支え合う

おば様の心境を理解し、家族としてどのように対応するか、具体的なステップを解説しました。今回のケースでは、おば様の過去の経験からくる価値観と、祖母様のQOLを両立させることが重要です。そのためには、おば様の感情に寄り添い、建設的な対話を通じて、互いの理解を深めていくことが大切です。また、専門家との連携や、祖母様の意思を尊重した介護プランの策定も重要です。家族一丸となって、祖母様を支え、共に寄り添いながら、より良い未来を築いていきましょう。

5. チェックリスト:家族としてできること

今回の記事で解説した内容を、チェックリスト形式でまとめました。ご自身の状況に合わせて、参考にしてください。

  • おば様の心境を理解する
    • おば様の過去の経験(夫の闘病生活)を理解する。
    • おば様の価値観(尊厳と自然な死)を理解する。
  • 家族としての対応
    • おば様の感情に寄り添い、共感と傾聴をする。
    • 建設的な対話を通じて、意見交換と情報共有をする。
    • 専門家(医師、ケアマネージャーなど)と連携する。
  • 施設選びと今後の介護
    • 祖母様のニーズと希望を考慮し、施設を選ぶ。
    • 祖母様の意思を尊重し、QOLを向上させる介護プランを立てる。
    • 家族間で協力し、役割分担と情報共有を行う。

このチェックリストを活用して、家族としてできることを確認し、具体的な行動に移していきましょう。困難な状況ではありますが、家族一丸となって、より良い未来を築いていくことを願っています。

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