高齢者との関わりで心が折れそう…包括支援センター職員が抱えるジレンマと、モチベーションを維持する方法
高齢者との関わりで心が折れそう…包括支援センター職員が抱えるジレンマと、モチベーションを維持する方法
この記事では、高齢者との関わりの中で生じる複雑な感情、特に包括支援センターの職員やボランティアの方々が直面するジレンマに焦点を当て、その解決策を探ります。高齢者の多様な背景、人間性、そして仕事へのモチベーション維持という、多岐にわたる課題について、具体的なアドバイスと実践的なヒントを提供します。
市役所で働く方、包括支援センターの保健師さんやケアマネさんに質問です
仕事とは別に、ボランティアに近い形で高齢者に接することが増えました。
高齢者に接して仕事をしている方とも接する機会が増えています。
(看護師・包括の保健師・ケアマネ・市役所の高齢福祉関係や、生活保護関係の方です)
私もボランティアをする上で
認知症や高齢者の発達課題等について学んだ上で活動に参加しています。
・・・が、高齢者が増えることで非常に気になっている事があります。
高齢者が、年齢だけで立派な人間に育つわけではありません。
今の若者世代のチンピラやヤンキーがそのまま年齢を重ねて高齢者になっているなという人も居ます。
テレビや世間のイメージである、
「高齢者は尊敬するべき対象」という風潮や「良いお爺さんお婆さん」というものに当てはまる人もいれば、
その逆も当然いるんです。
良い人で、若い頃真面目に働いてきた人に限って、
足腰を痛めても介護保険のサービスを極力使おうとせず、インフォーマルな資源で頑張ろうとする。
使わない事が悪いことではありませんが、極端な事があります。
細々と年金の中でやりくりしたりしています。
人間性に問題のある人で、若い頃年金も納めず好き放題に遊び過ごした人に限って、
介護保険をあれもこれもと必要の無い所までめい一杯使おうとしたり、
不正をしようとしたり、権利ばかり主張して「日本をこれまで作ってきた」「高齢者を敬え」と図々しく、
生活保護のお金でギャンブルをしたりもします。
(当然そういう人ばかりではありませんが、居るのも事実)
マナーを守らなかったり、色々とあります。
①そういう高齢者のご家族に「早く死ねばいい、こいつには関わりたくない」と言われた時、自分がしてきた事を棚に挙げて被害者面をする高齢者が居たとして、どう思いますか？建前でなく個人の本音で。
②真面目な人程損をしたり、嫌な人程何とか救おうと包括も市役所も動いてくれたりします･･･。
というか、動かざるを得ない状況が多いですよね？
お金もない、介護力もない、最低限の生活の名の基に何とかせざるをえず、放置ができない。
職へのモチベーションをどう保っていますか？
知れば知るほど、高齢者が憎たらしくなり、私はモチベーションが持てません。
老害め・・・とまで思います。一方良い人に癒され、学び、救われもするのですが。
もちろんボランティアなので辞めればいいんですが、仕事としてやっておられる方はこういうストレスにどう対処しているのか気になりました。
はじめに：高齢者支援の現場で揺れる感情
高齢化が進む現代社会において、高齢者支援はますます重要な課題となっています。包括支援センターの職員やボランティアの方々は、高齢者の生活を支えるために日々奮闘していますが、その過程で様々なジレンマに直面することも少なくありません。特に、高齢者の多様な人間性、経済状況、そして介護保険制度の利用状況など、複雑な要素が絡み合い、感情的な負担を感じることも多いでしょう。
今回の質問者様も、高齢者との関わりの中で、感情の揺れを感じているようです。「良い人」と「そうでない人」との間で生じる不公平感、そして、仕事へのモチベーションの低下という問題に直面しています。この問題は、高齢者支援に携わる多くの人々が抱える共通の悩みであり、その解決策を見つけることが、質の高い支援を提供するためにも不可欠です。
1. 高齢者に対する感情：本音と建前の狭間で
高齢者支援の現場では、様々なタイプの高齢者と接する機会があります。真面目に生きてきた人、苦労を重ねてきた人、そして、若い頃の行いを反省せず、権利ばかり主張する人など、その人間性は多岐にわたります。このような状況下で、感情が揺れ動くのは当然のことです。
質問者様が抱える「高齢者に対する嫌悪感」は、決して珍しいものではありません。人間関係において、感情的な負担を感じることは誰にでも起こりうることです。特に、高齢者の言動が理不尽に感じたり、不公平感を覚えるような状況では、ネガティブな感情が生まれるのも当然です。しかし、その感情をどのように受け止め、対処するかが重要になります。
具体的なアドバイス：
- 感情の整理： 自分の感情を否定せず、まずは受け入れることが大切です。「嫌だな」「腹が立つ」といった感情を抱く自分を責めるのではなく、「そういう感情を持つこともある」と認めることで、冷静さを保つことができます。
- 客観的な視点： 高齢者の行動の背景にある事情を理解しようと努めましょう。例えば、認知症による言動の変化、過去のトラウマ、経済的な困窮など、様々な要因が影響している可能性があります。
- 境界線の設定： 感情的な負担を軽減するために、自分自身の心の境界線を明確にしましょう。どこまで関わるか、どこまで許容できるか、自分なりのルールを決めることで、精神的なバランスを保つことができます。
2. 仕事へのモチベーション維持：ジレンマとの向き合い方
包括支援センターの職員やボランティアの方々は、高齢者の生活を支えるという重要な役割を担っています。しかし、その過程で、真面目な人が損をするように感じたり、問題のある高齢者に対して支援せざるを得ない状況に直面することもあります。このような状況は、仕事へのモチベーションを低下させる大きな要因となります。
モチベーションを維持するためには、以下の３つのポイントを意識することが重要です。
① 目的意識の再確認：
高齢者支援の仕事は、決して楽なものではありません。しかし、その先に「高齢者の生活を支えたい」「地域社会に貢献したい」という強い目的意識を持つことが、モチベーションを維持する力となります。困難な状況に直面したときこそ、自分の原点に立ち返り、なぜこの仕事を選んだのかを思い出すことが大切です。
② 成功体験の積み重ね：
高齢者支援の仕事では、すぐに結果が出るとは限りません。しかし、小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションを高めることができます。例えば、「困っていた高齢者の問題を解決できた」「笑顔を見ることができた」など、些細なことでも構いません。自分の仕事が誰かの役に立っているという実感を持つことが、大きな力となります。
③ 自己肯定感を高める：
自己肯定感とは、自分自身の価値を認めることです。仕事でうまくいかないことがあったとしても、自分を責めるのではなく、「自分はよくやっている」「頑張っている」と肯定的な言葉をかけることで、心のバランスを保つことができます。周囲の人の言葉に耳を傾け、自分の努力を認めてもらうことも大切です。
3. 制度と現実のギャップ：不公平感への対処法
介護保険制度は、高齢者の生活を支えるための重要な制度ですが、制度の運用には様々な課題があります。例えば、真面目な人が制度を利用しにくい状況や、問題のある高齢者が制度を悪用するケースなど、不公平感を感じる場面も少なくありません。このような状況に直面したとき、どのように対処すれば良いのでしょうか？
具体的なアドバイス：
- 制度の理解を深める： 介護保険制度の仕組みや、利用できるサービスについて深く理解することで、高齢者への適切なアドバイスができるようになります。また、制度の限界を知ることで、不公平感に対する理解を深めることもできます。
- 関係機関との連携： 包括支援センターや市役所、医療機関など、関係機関との連携を強化することで、より良い支援を提供することができます。情報交換や事例検討を通じて、問題解決の糸口を見つけることも可能です。
- 問題意識の共有： 職場の同僚や上司と、不公平感に対する問題意識を共有しましょう。問題点を共有し、改善策を検討することで、より良い環境を築くことができます。
4. ストレスマネジメント：心の健康を守るために
高齢者支援の仕事は、精神的な負担が大きいため、ストレスを抱えやすい環境です。ストレスを放置すると、心身の健康を損なう可能性があります。そのため、効果的なストレスマネジメントを行うことが重要です。
具体的なアドバイス：
- 休息とリフレッシュ： 質の高い睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など、心身の健康を保つための基本的な生活習慣を心がけましょう。
- 趣味やリラックスできる時間： 自分の好きなことや、リラックスできる時間を持つことで、ストレスを解消することができます。映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、散歩など、自分に合った方法を見つけましょう。
- 相談できる相手を持つ： 家族、友人、同僚など、信頼できる人に悩みや不安を打ち明けることで、心の負担を軽減することができます。専門家への相談も有効です。
- 専門家のサポート： 精神的な負担が大きいと感じたら、専門家（カウンセラー、精神科医など）に相談することも検討しましょう。専門家は、あなたの心の状態を客観的に評価し、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。
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5. 良い面にも目を向ける：やりがいを見つける
高齢者支援の仕事は、困難なことも多いですが、同時にやりがいも感じられる仕事です。高齢者の笑顔や感謝の言葉、そして、彼らの人生の物語に触れることで、大きな喜びを得ることができます。
具体的なアドバイス：
- 感謝の気持ちを大切にする： 高齢者から感謝の言葉を伝えられたときは、素直に受け止め、喜びを分かち合いましょう。
- 小さな変化に気づく： 高齢者の小さな変化に気づき、それを共有することで、喜びを分かち合いましょう。
- 学びの機会を活かす： 高齢者との関わりを通して、様々なことを学ぶことができます。認知症、介護、医療など、専門的な知識を深めることで、自己成長を実感することができます。
6. チームワークの重要性：支え合い、高め合う
高齢者支援は、一人で抱え込むのではなく、チームで取り組むことが重要です。職場の同僚や上司と協力し、情報交換や事例検討を通じて、問題解決を図りましょう。また、互いに支え合い、励まし合うことで、モチベーションを維持することができます。
具体的なアドバイス：
- 情報共有： 困ったことや悩みを、同僚や上司に相談しましょう。
- 事例検討： 定期的に事例検討会を行い、問題解決のためのヒントを見つけましょう。
- チームビルディング： チームワークを高めるための活動（懇親会、研修など）に参加しましょう。
7. キャリアパスの検討：更なるステップへ
高齢者支援の仕事は、様々なキャリアパスがあります。専門性を高めるための資格取得、管理職への昇進、独立開業など、自分の目標に合わせてキャリアプランを立てましょう。
具体的なアドバイス：
- 資格取得： 介護福祉士、ケアマネージャー、社会福祉士など、専門性を高めるための資格を取得しましょう。
- 研修参加： 専門知識やスキルを習得するための研修に参加しましょう。
- キャリア相談： キャリアコンサルタントに相談し、自分のキャリアプランについてアドバイスを受けましょう。
まとめ：高齢者支援の現場で、あなたらしく輝くために
高齢者支援の現場は、困難なことも多いですが、やりがいのある仕事です。感情の揺れ、モチベーションの低下、不公平感など、様々な問題に直面することもありますが、それらに向き合い、乗り越えることで、自己成長を促し、より質の高い支援を提供することができます。
この記事で紹介したアドバイスを参考に、自分なりの解決策を見つけ、高齢者支援の現場で、あなたらしく輝いてください。
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