親の介護とキャリアの両立：今、あなたができること
親の介護とキャリアの両立：今、あなたができること
この記事では、ご両親の介護と、ご自身のキャリアを両立させるための具体的なアドバイスを提供します。親御さんの健康状態が変化し、介護が必要になったとき、多くの人が直面する問題です。仕事を持ちながら、どのように介護と向き合い、両立させていくのか、具体的なステップと、役立つ情報をお伝えします。
父が弱ってきています。どういう手順で今後進めていけばいいでしょうか？
８０才の父ですが、とても元気で社交的で毎日のように出かけていた元気老人だったのですが、数ヶ月前から持病のヘルニアの悪化で痛みでトイレ以外ほとんど寝たままの状態になりました。今は週１回整形外科で腰に注射を打ってもらっています。それで腰痛は多少和らいだようですが、立ったり歩いたりはしんどくて、ほぼ寝た状態でいます。それからますます食欲がなくなり、「食べたくない」と一食にパン一口のような感じが続いているようで体重が減り弱ってきています。寝たままで口数も減ってしまいました。
母が病院などにも付き添っていますが、食欲のない件を先生に話すと、整形外科の先生には「認知症の初期症状では？」のように言われたそうです（確かに物忘れは多くはなっていますが、まだ妄想や幻覚のような症状でなく、会話もできます。ただ寝たきりで弱ってすべてに気弱になり意欲などもなく、以前の父が元気すぎたためにギャップが大きいです）。
看病や急な父の変化に母も動揺しており、時折私に電話をかけてきます（私は離れたところに住んでるため、子育てなどでそうそう顔が出せず、母の話を聞くこととアドバイスなどにまわっています）。
それで今後どのように治療や看護を進めたら良いのかアドバイスお願いしたいのです。
私が考えたのは、まず整形外科の先生に「食べられず弱ってきているのでどうしたらよいか」聞いて、内科などを紹介してもらって、点滴などの治療など指南してもらう、や、近所で訪問看護をしている病院に往診してもらう。などですがもっと急いだほうがいいのでしょうか？こういうケースはどういうものがベストか知恵をお貸しください。
父母は現在駅も店も病院も歩いては不便な場所に住んでおり、今までは父の運転する車を通院、買い物と頼りにしていたため、母は車の運転ができないので今は移動にも困っています。
将来は駅前など便利な場所に引っ越して…とは考えていましたが、父の急な病状のでアレコレ困ったことが多く、どんな優先順位でことを運んだらよいか、どうか知恵をお貸しください。
また介護認定やデイケアなども聞いたことがありますが、どの程度で受けられるのか、どんなきっかけでどうしていくのか、ネットで調べてもよくわからず、今後こういうことも必要になるかと思われますので、そのへんへの運びも教えていただけたら…と思います。
なにとぞよろしくお願いします。補足包括支援センターに電話し資料送付願いました。いつでも訪問して相談にのってくれるそうです。
今朝は内科に連れて行きました。採血、点滴をし、カロリーの取れる飲み物を処方してもらいました。医師や看護士さんも、社交的なので、寝たままにせずデイケアなどを利用して認知症予防をしたほうがよいとのことでした。
ただ、問題発生です…両親に包括支援センター、介護保険の話をしてサービスを使って助けてもらおうと話したのですが、母が「第三者が家の中に入ってくるような大事ではない」「急で混乱する」などと訪問を嫌がるのです。看護士さんから「申請した日から利用できるので一日でも早くご利用を」とアドバイスされ、私は来週にでも訪問してもらい、私も同席して相談したいと思っていたのに、いきなり母の拒絶にがっかりです。
これがみんなが助かる道なのに…。なんとも理解できません。母はとても優しい人ですが、まわりにキッチリしていなければ…と思う人なのかもしれません。汚れた家や寝たきりの状況を第三者にさらすことは堪え難い…と感じるのでしょうか。それくらいしか思い当たらないのですが、どう説得したら納得してもらえるのか、経験談など教えてください。
1. 現状の把握と初期対応
まず、ご両親の現状を正確に把握することが重要です。具体的には、以下の点を中心に確認しましょう。
- 健康状態の詳細な記録: 現在の症状、服薬状況、食事量、排泄の状況などを記録します。これは、医師や介護サービス提供者との情報共有に役立ちます。
- 医療機関との連携: 整形外科だけでなく、内科医、必要であれば精神科医とも連携し、多角的な視点から父上の状態を評価してもらいましょう。
- 介護保険制度の利用: 介護保険の申請を行い、介護認定を受けましょう。これにより、様々な介護サービスを利用できるようになります。
ご相談者様がすでに内科に連れて行き、点滴やカロリーの取れる飲み物を処方してもらったことは、非常に良い初期対応です。医師や看護師のアドバイスを参考に、積極的に治療を進めていきましょう。
2. 介護保険制度の活用
介護保険制度は、介護が必要な高齢者とその家族を支えるための重要な制度です。以下のステップで利用を進めましょう。
- 介護認定の申請: お住まいの市区町村の窓口で申請を行います。申請後、調査員による訪問調査と、主治医の意見書をもとに、介護度が認定されます。
- ケアプランの作成: 介護度が認定されたら、ケアマネジャー（介護支援専門員）に相談し、ケアプランを作成してもらいます。ケアプランには、利用できる介護サービスの内容や、利用頻度などが記載されます。
- 介護サービスの利用: ケアプランに基づいて、訪問介護、デイサービス、ショートステイなどのサービスを利用します。
お母様が介護サービスの利用を拒否されているとのことですが、まずは、介護保険制度について、ご本人とじっくり話し合うことが重要です。介護サービスのメリットや、利用することでご本人の負担が軽減されることなどを説明し、理解を求めましょう。また、包括支援センターの職員に同席してもらい、専門的なアドバイスを受けるのも有効です。
3. 家族間のコミュニケーションと役割分担
介護は、一人で抱え込まず、家族で協力して行うことが大切です。以下の点に注意して、家族間のコミュニケーションを円滑に進めましょう。
- 情報共有: 定期的に家族で集まり、現状や今後の見通しについて話し合いましょう。
- 役割分担: 誰がどのような役割を担うのかを明確にし、無理のない範囲で分担しましょう。
- 感情の共有: 介護は精神的な負担も大きいため、互いの気持ちを理解し、支え合うことが大切です。
ご相談者様は、離れた場所に住んでいるため、直接的な介護は難しいかもしれません。しかし、情報収集や、金銭的な支援、精神的なサポートなど、様々な形で貢献できます。ご自身の状況に合わせて、できる範囲で協力しましょう。
4. 介護と仕事の両立
介護と仕事を両立させるためには、事前の準備と、柔軟な対応が求められます。以下の点を参考に、両立を目指しましょう。
- 職場の理解: 上司や同僚に、介護の状況を伝え、理解と協力を求めましょう。
- 介護休暇・休業制度の活用: 介護休業や、短時間勤務制度など、会社の制度を活用しましょう。
- 情報収集: 介護に関する情報を積極的に収集し、利用できる制度やサービスについて詳しく知りましょう。
- 外部サービスの活用: 訪問介護やデイサービスなど、外部の介護サービスを積極的に利用し、負担を軽減しましょう。
介護と仕事の両立は、容易ではありません。しかし、周囲のサポートや、適切な制度の活用により、両立は可能です。無理せず、自分自身の心身の健康を第一に考え、バランスを取りながら進めていきましょう。
5. 母親への理解と説得
お母様が介護サービスの利用を拒否されているとのことですが、その背景には、様々な感情があると考えられます。以下の点を踏まえ、お母様の気持ちに寄り添いながら、説得を試みましょう。
- 不安の解消: 介護サービスに対する不安や誤解を解消するために、サービス内容や、利用方法について詳しく説明しましょう。
- 負担の軽減: 介護サービスの利用により、お母様の負担が軽減されることを伝えましょう。
- 第三者の意見: ケアマネジャーや、包括支援センターの職員など、専門家の意見を聞いてもらい、客観的な情報を伝えましょう。
- 寄り添う姿勢: お母様の気持ちに寄り添い、理解を示すことで、信頼関係を築きましょう。
お母様が「第三者が家の中に入ってくるような大事ではない」「急で混乱する」と感じているとのことですが、これは、ご自身の生活空間を他人に委ねることへの抵抗感や、急な変化に対する不安からきている可能性があります。お母様の気持ちを尊重しつつ、介護サービスの必要性を丁寧に説明し、理解を求めていくことが重要です。
例えば、まずは包括支援センターの職員に、ご自宅を訪問してもらい、相談に乗ってもらうことから始めてはいかがでしょうか。その際、ご相談者様も同席し、お母様の不安を和らげるような言葉をかけ、サポートしましょう。また、介護保険サービスの利用は、ご本人の生活の質を向上させるだけでなく、ご家族の負担を軽減し、より良い関係を築くためにも役立ちます。焦らず、時間をかけて、お母様とのコミュニケーションを重ね、理解を深めていくことが大切です。
6. 介護に関する情報収集
介護に関する情報は、インターネット、書籍、相談窓口など、様々な方法で収集できます。以下の情報を参考に、情報収集を行いましょう。
- インターネット: 厚生労働省のウェブサイトや、介護保険に関する情報サイトなどで、介護保険制度や、介護サービスに関する情報を収集できます。
- 書籍: 介護に関する書籍や、雑誌などを読み、知識を深めましょう。
- 相談窓口: 地域包括支援センターや、介護保険相談センターなどで、専門家による相談を受けることができます。
情報収集は、介護に関する知識を深めるだけでなく、不安を軽減し、適切な判断をするためにも役立ちます。積極的に情報収集を行い、ご自身の状況に合った情報を活用しましょう。
7. 今後の優先順位
ご両親の状況を考慮し、今後の優先順位を明確にしましょう。以下は、優先順位を考える上でのポイントです。
- 健康状態の安定: まずは、父上の健康状態を安定させることが最優先です。内科医や、必要であれば精神科医とも連携し、適切な治療を受けさせましょう。
- 介護サービスの利用: 介護保険制度を利用し、適切な介護サービスを受けられるようにしましょう。
- 生活環境の整備: ご両親の生活環境を整え、安全で快適な生活を送れるようにしましょう。
- 家族間の連携: 家族で協力し、情報共有や役割分担を行い、介護を支え合いましょう。
優先順位は、ご両親の状況や、ご自身の状況によって異なります。ご両親と、ご自身の状況を考慮し、最適な優先順位を決定しましょう。
8. 専門家への相談
介護に関する悩みや、疑問は、一人で抱え込まず、専門家に相談することも重要です。以下の専門家への相談を検討しましょう。
- 医師: 健康状態や、治療に関する相談ができます。
- ケアマネジャー: 介護保険制度の利用や、ケアプランの作成に関する相談ができます。
- 社会福祉士: 介護に関する様々な相談ができます。
- 行政: 介護保険制度に関する情報や、相談窓口を紹介してもらえます。
専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応策を見つけ、より良い介護を実現できます。
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9. まとめ
親の介護は、多くの人が直面する課題です。しかし、適切な情報収集、介護保険制度の活用、家族間の協力、そして、自身のキャリアとの両立を図ることで、乗り越えることができます。焦らず、ご両親と、ご自身の状況に合わせて、最適な方法を見つけ、前向きに進んでいきましょう。
この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。ご両親の健康と、ご自身のキャリアの発展を心から応援しています。
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