精神科デイケアを追い出されそう…障害を持つ夫の「働く」を支えるには?
精神科デイケアを追い出されそう…障害を持つ夫の「働く」を支えるには?
この記事では、精神科デイケアでの問題に直面し、障害を持つご家族の「働く」を支える方法について、具体的なアドバイスと解決策を提示します。精神疾患を持つ方の就労支援、家族としてのサポート、そしてより良いデイケアとの関係構築について、一緒に考えていきましょう。
精神科のデイケアを追い出されそうです。そもそもデイケアというところは、利用者主体でなく運営側に合わせられない人は居られない場所なのでしょうか。夫が高次脳機能障害と若年性の認知症で日中の預け先として、精神科デイケアを週四日、介護保険のデイサービスを週一日利用しています。躁うつ病もあり。精神科の通陰暦は12年です。
精神科デイケアは市内でバス送迎をしてくれるところが一箇所しかなかったため選んだ場所です。数年前までは女性専用のデイケアだったのを男性も受け入れることになったせいか、夫を含めて男性は三人しかおらず、毎日参加しているのは夫一人のようです。自立支援が適用になるので低費用で済むので大変ありがたいのですが、スタッフのケアの質が悪いと思うのです。
夫は無視や軽視されることが多いらしく、なかなか心をひらけないそうですが、今日、外出活動のときに夫がいなくなったそうで、病院のスタッフから私の携帯に電話がかかってきました。さいわいすぐに見つかったそうですが、夫の言い分は「ウォーキングと言っておきながら、道端のショップに立ち寄った。自分はもっと歩きたかったので、スタッフに言ってから歩いた」とのことでしたが、あとで責任者からの電話では「誰にも何も言わずにどこかに行ってしまったようで、店を出るときに始めてご本人がいないことに気がついた」と言われました。
店を出るまで誰も気がつかないのは、デイケアの不注意だと思うのですが、「今後もこのようなことが起こるかもしれないし、その場合は対処できないので、明日の午前中の様子を見て判断するが利用をお断りする事も考えたい」とのことでした。
前にも話し合いの時間に夫の意見を聞いてくれないので夫も激昂し「帰る!もう来ない」とかんしゃくを起こしたことがあり、そのときにも「今後このようなことがあると受け入れられない」といわれたことがありました。
私も障害者の支援施設で勤務していますが、やはり利用者さんでパニックをおこし帰り支度をはじめてしまう方もいます。その場合はおちつかせ話を聞いたりして対処しますが、ご家族に「施設をやめてくれ」なんてことは考えもつかないことです。
精神に障害や疾患をもっている方と日常過ごすという事は同じでも精神科デイケアは利用する側が運営側の気に入らないとこちらの都合もお構いなしで「明日から来るな」と言っても構わないような場所なのでしょうか。
ご相談ありがとうございます。精神科デイケアでのご主人の状況、そして、デイケア側の対応に、大変ご心痛のこととお察しいたします。障害を持つご家族を支えることは、多くの困難を伴います。特に、デイケアのような支援機関との関係は、ご本人の生活の質を大きく左右するため、慎重な対応が求められます。
1. デイケアの現状と問題点
まず、ご相談内容から、デイケア側の対応にいくつかの問題点が見受けられます。具体的には以下の点が挙げられます。
- スタッフのケアの質: ご主人が無視されたり、軽視されたりしているという点は、デイケアの質の低下を示唆しています。
- 安全管理の甘さ: 外出活動中のご主人の行方不明事件は、安全管理体制の不備を露呈しています。
- コミュニケーション不足: ご主人の意見を聞き入れない、一方的な対応は、信頼関係を築く上で大きな障害となります。
- 一方的な利用制限: デイケア側が、ご主人の状態を理解しようとせず、安易に利用を制限しようとする姿勢は、問題解決への意欲を欠いていると言えます。
デイケアは、本来、利用者の自立を支援し、社会参加を促すための場所であるべきです。しかし、現状では、運営側の都合が優先され、利用者のニーズが軽視されているように見受けられます。
2. ご主人とご家族の状況
次に、ご主人とご家族の状況について考察します。ご主人は、高次脳機能障害、若年性認知症、躁うつ病を抱えており、精神科に通院されて12年という長い期間、治療を続けていらっしゃいます。このような状況下では、ご本人の感情の起伏が激しくなったり、周囲の状況を正確に把握することが難しくなることがあります。また、デイケアでの出来事に対する不安や不満が、さらなる精神的な負担となる可能性もあります。
ご家族であるあなたは、障害者支援施設で勤務されており、障害を持つ方々への理解が深く、ご主人の状況を理解しようと努力されていることが伺えます。しかし、ご自身の経験から、デイケア側の対応に疑問を感じ、困惑されていることでしょう。ご家族の負担は大きく、精神的なサポートも必要です。
3. 今後の対応策
それでは、今後の対応策について、具体的に考えていきましょう。
3-1. デイケアとの対話
まず、デイケアとの対話を通じて、問題解決を図る努力が必要です。具体的には、以下の点を意識しましょう。
- 問題点の明確化: デイケア側の問題点を具体的に伝え、改善を求めます。例えば、「スタッフの対応が冷たい」「外出時の安全管理体制が不十分」など、具体的な事例を挙げ、改善策を提案します。
- ご主人の状況の説明: ご主人の病状や特性を説明し、理解を求めます。例えば、「高次脳機能障害の影響で、状況判断が難しいことがある」「躁うつ病のため、感情の起伏が激しいことがある」など、ご本人の状態を具体的に説明します。
- 要望の伝達: ご主人のニーズや希望を伝え、デイケア側がどのように対応できるのかを話し合います。例えば、「もっと本人の意見を聞いてほしい」「外出時の行動範囲を考慮してほしい」など、具体的な要望を伝えます。
- 記録の活用: デイケアとのやり取りを記録に残し、後で振り返ることができるようにします。
対話の際には、感情的にならず、冷静に、客観的な視点から問題点を指摘することが重要です。また、ご主人の権利を守るために、必要に応じて、弁護士や専門家(精神科医、ソーシャルワーカーなど)に相談することも検討しましょう。
3-2. デイケアの変更も視野に
デイケアとの対話がうまくいかない場合や、改善が見られない場合は、他のデイケアへの変更も検討する必要があります。市町村の障害福祉窓口や、精神保健福祉センターなどに相談し、利用できるデイケアを探しましょう。デイケアを選ぶ際には、以下の点を重視しましょう。
- スタッフの質: 利用者の話をよく聞き、寄り添う姿勢があるか。
- プログラム内容: ご主人のニーズに合ったプログラムが提供されているか。
- 安全管理体制: 外出時の安全管理が徹底されているか。
- 送迎の有無: 自宅からの送迎サービスがあるか。
複数のデイケアを見学し、ご本人とご家族にとって最適な場所を選びましょう。
3-3. 専門家への相談
精神科医、精神保健福祉士、ソーシャルワーカーなどの専門家に相談することも、有効な手段です。専門家は、ご主人の病状やデイケアの問題点について、客観的なアドバイスを提供してくれます。また、デイケアとの交渉をサポートしたり、必要な手続きを代行したりすることも可能です。
専門家への相談を通じて、ご自身の抱える不安や悩みを軽減し、より良い解決策を見つけることができるでしょう。
3-4. ご家族のサポート体制の構築
障害を持つご家族を支えることは、大変な労力を要します。ご家族だけで抱え込まず、周囲の協力を得ることも重要です。具体的には、以下の点を意識しましょう。
- 家族間の連携: 兄弟姉妹や親族と協力し、役割分担を行いましょう。
- 地域の支援サービスの活用: 訪問介護、ショートステイ、レスパイトケアなどのサービスを利用し、ご自身の負担を軽減しましょう。
- 自助グループへの参加: 同じような悩みを持つ人たちと交流し、情報交換や心のサポートを受けましょう。
- 休息時間の確保: 定期的に休息を取り、心身の健康を保ちましょう。
ご家族が心身ともに健康であることは、ご主人の支援にとっても不可欠です。無理をせず、周囲の協力を得ながら、ご自身のケアも大切にしてください。
3-5. 就労支援の検討
ご主人の状態が安定し、就労意欲がある場合は、就労支援についても検討しましょう。就労支援には、以下のような種類があります。
- 就労移行支援: 就職に向けた訓練や、職場探しをサポートします。
- 就労継続支援A型: 雇用契約を結び、就労の機会を提供します。
- 就労継続支援B型: 雇用契約を結ばずに、軽作業などの就労機会を提供します。
- 障害者雇用: 障害者を対象とした求人に応募します。
就労支援を利用することで、ご主人の社会参加を促進し、自己肯定感を高めることができます。ハローワークや、地域の障害者就業・生活支援センターなどに相談し、ご本人に合った就労支援を探しましょう。
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4. まとめ
精神科デイケアでの問題は、ご本人とご家族にとって大きな負担となります。しかし、適切な対応策を講じることで、より良い状況へと改善することが可能です。今回のケースでは、デイケアとの対話、デイケアの変更、専門家への相談、ご家族のサポート体制の構築、就労支援の検討など、多角的なアプローチが重要です。ご自身の状況に合わせて、これらの対応策を組み合わせ、ご主人とご家族にとって最適な解決策を見つけてください。
障害を持つご家族を支えることは、決して簡単なことではありません。しかし、諦めずに、粘り強く、そして、周囲の協力を得ながら、共に歩んでいくことが大切です。応援しています。
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