91歳のおじい様の入院と介護：施設探しと今後のキャリアプランを考える
91歳のおじい様の入院と介護：施設探しと今後のキャリアプランを考える
今回の相談は、91歳のおじい様の入院と今後の生活、そして介護に関するものです。ご家族の深い愛情と、今後の生活に対する不安が伝わってきます。以下、ご相談内容の詳細です。
先月の18日に僧帽弁閉鎖不全症、心不全、そして腎臓病の持病をもった91歳の祖父が、左大腿骨転子部骨折で入院しました。それまではその大病と認知症を抱えてたものの、なんとか歩いたり自分で食事を作り排泄をして介護なしで生活しておりました。入院後、心臓が肥大してたので骨折の手術がすぐにできないと判断され、一週間心臓を安定させる治療を続けその後骨折の手術は終わりました。ただ、その後は急激に体力が弱り、認知症も悪化し面会に行っても寝ているばかりになりました。食事も自分ではとれず点滴のみからがほとんどです。ヒシナルク3号を胸と腕から。おしめも全然使っておりません。身長体重(160×40㌔台へ) ただ、先生がおっしゃるにはもちろん超高齢なので歩行困難ではあるが心臓は小さくなって安定し、最初あった肺のうっ血もなくなり呼吸器はつけておりません。手術した抜糸は昨日全部終えたようです。そして自分では食べれないものの、毎日車椅子に乗せられて別室でほかの患者と食事をさせられてます。(というか、ただ移動させられて点滴のみだけですが)、ベット上では運動員による手と脚のリハビリはしているようです。病院は急性期型なのですが、病状が安定すれば施設へ移るように言われるでしょうか。それとも病院に入院されられたまま寿命が尽きるでしょうか。施設探しを検討しておいたほうがよいか質問いたします。
ご相談ありがとうございます。91歳のおじい様の入院、そしてその後の状況について、ご家族として非常に心配されていることと思います。今回のケースは、高齢者の医療と介護、そして今後の生活設計という、非常にデリケートな問題を含んでいます。以下、いくつかのポイントに分けて、具体的なアドバイスをさせていただきます。
1. 現状の正確な把握と情報収集
まず、現状を正確に把握することが重要です。以下の情報を整理しましょう。
- 病状の詳細： 医師から、現在の病状、今後の見通しについて、詳しく説明を受けてください。具体的に、心臓の状態、認知症の進行度合い、腎臓機能、骨折の回復状況などを確認しましょう。特に、今後の治療方針、リハビリの進め方、退院の可能性について、詳しく質問することが大切です。
- 病院のソーシャルワーカーとの連携： 病院には、患者や家族の相談に乗るソーシャルワーカーがいます。彼らは、介護保険制度や施設の情報を熟知しており、相談者の状況に合わせたアドバイスをしてくれます。積極的に相談し、情報収集を行いましょう。
- 介護保険の申請： おじい様が要介護認定を受けているかどうかを確認してください。もし受けていない場合は、速やかに申請を行いましょう。要介護認定を受けることで、介護保険サービスを利用できるようになり、介護負担を軽減することができます。
- 家族での話し合い： 家族間で、おじい様の今後の生活について、しっかりと話し合いましょう。誰が介護の中心を担うのか、経済的な負担はどうするのか、など、具体的な計画を立てることが重要です。
2. 施設入所の検討
おじい様の現状を踏まえると、施設入所も視野に入れる必要があります。施設には、さまざまな種類がありますので、おじい様の状況に合った施設を選ぶことが大切です。
- 特別養護老人ホーム（特養）： 介護度の高い高齢者のための施設です。24時間体制で介護サービスが提供され、手厚いケアを受けることができます。ただし、入居待機者が多く、すぐに入居できるとは限りません。
- 介護老人保健施設（老健）： 病院と自宅の中間に位置する施設で、リハビリテーションに重点を置いています。在宅復帰を目指す方が多く利用しています。
- 介護付き有料老人ホーム： 24時間体制で介護サービスが提供される施設です。比較的、自由度が高く、レクリエーションなども充実しています。
- 住宅型有料老人ホーム： 食事や生活支援などのサービスが提供される施設です。介護が必要な場合は、外部の訪問介護サービスなどを利用します。
- グループホーム： 認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る施設です。認知症ケアに特化したサービスが提供されます。
施設を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
- おじい様の状態： 認知症の進行度合い、身体的な状態、必要な介護サービスなどを考慮して、適切な施設を選びましょう。
- 施設の設備： バリアフリー設計であるか、個室があるか、医療体制は整っているか、などを確認しましょう。
- スタッフの質： 介護士や看護師の配置人数、経験、資格などを確認しましょう。
- 費用： 入居費用、月額費用、その他費用などを確認し、予算に合った施設を選びましょう。
- 見学： 複数の施設を見学し、雰囲気やサービス内容を比較検討しましょう。
3. 在宅介護の可能性
施設入所だけでなく、在宅介護も選択肢の一つです。在宅介護を選択する場合は、以下の点を考慮しましょう。
- 介護体制の確保： 家族だけで介護を行うことは、非常に負担が大きいです。訪問介護サービス、デイサービス、ショートステイなどを利用して、介護負担を軽減しましょう。
- 住環境の整備： バリアフリー化、手すりの設置など、安全に生活できる環境を整えましょう。
- 医療連携： 訪問看護、往診など、医療機関との連携体制を整えましょう。
- 家族のサポート： 家族間で協力し、介護負担を分担しましょう。
4. 経済的な問題
介護には、経済的な負担が伴います。介護保険サービスを利用することで、費用を軽減することができますが、それでも自己負担が発生します。以下の点について、事前に検討しておきましょう。
- 介護保険の利用： 介護保険サービスを利用することで、費用の1割〜3割を自己負担で利用できます。
- 医療費控除： 医療費控除を受けることで、税金の還付を受けることができます。
- 介護保険外サービスの利用： 介護保険ではカバーできないサービスを利用する場合は、自己負担となります。
- 家族間の協力： 家族間で、経済的な負担について、話し合いましょう。
5. 今後のキャリアプランについて
今回の相談内容からは直接的には関連しませんが、ご家族の中で、介護に時間を割くことで、仕事やキャリアに影響が出る可能性も考えられます。もし、介護と仕事の両立に悩んでいる場合は、以下の点について検討してみましょう。
- 介護休業・介護休暇の取得： 介護が必要な家族がいる場合、介護休業や介護休暇を取得することができます。
- 勤務時間の調整： 勤務時間を短縮したり、在宅勤務に切り替えたりするなど、働き方を見直すことも可能です。
- 転職： 介護と仕事の両立が難しい場合は、介護に理解のある企業への転職も検討できます。
- フリーランス・副業： 働き方を柔軟にすることで、介護と仕事の両立を図ることも可能です。
介護と仕事の両立は、容易ではありませんが、様々な制度やサービスを利用することで、負担を軽減することができます。ご自身の状況に合わせて、最適な方法を選択しましょう。
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6. 専門家への相談
介護に関する問題は、非常に複雑で、一人で抱え込むのは大変です。以下の専門家に相談することも検討しましょう。
- 医師： おじい様の病状や今後の治療方針について、相談しましょう。
- ソーシャルワーカー： 介護保険制度や施設の情報を教えてもらったり、相談に乗ってもらいましょう。
- ケアマネジャー： 介護保険サービスを利用するための手続きをサポートしてくれます。
- 弁護士： 財産管理や相続など、法的な問題について相談しましょう。
7. まとめ
今回のケースは、高齢者の医療、介護、そして今後の生活設計という、非常にデリケートな問題を含んでいます。まずは、現状を正確に把握し、情報収集を行うことが重要です。その上で、施設入所、在宅介護、経済的な問題、そしてご自身のキャリアプランについて、総合的に検討し、最適な方法を選択しましょう。専門家への相談も積極的に行い、ご家族で協力して、おじい様にとって最善の選択をしてください。
今回の回答が、少しでもお役に立てれば幸いです。ご家族の皆様が、穏やかな日々を過ごせることを心から願っています。
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