コロナ感染による欠勤と給与、傷病手当金の請求方法｜介護職の不安を解消します
コロナ感染による欠勤と給与、傷病手当金の請求方法｜介護職の不安を解消します
介護職としてお仕事されている方が、新型コロナウイルス感染症にかかり、給与面で大きな不安を抱えているというご相談ですね。ご心配されている気持ち、痛いほどよく分かります。 この状況、本当につらいですよね。まずは落ち着いて、一つずつ解決していきましょう。
１．コロナ感染による欠勤と給与について
残念ながら、有給休暇がない場合、会社が独自の規定を設けていない限り、新型コロナウイルス感染症による欠勤は原則として無給となります。これは、会社が従業員の病気や怪我による欠勤に対して給与を支払う義務を負っていないためです。しかし、「給料無給はありなんでしょうか？」というご質問に対しては、必ずしも「あり」とは言い切れません。後述する傷病手当金や、会社独自の規定、労働基準監督署への相談など、解決策は存在します。
先月も濃厚接触で欠勤されたとのこと、経済的な負担は想像を絶すると思います。このような状況は、多くの介護職の方々が経験されている現実でもあります。まずは、ご自身の状況を客観的に把握し、適切な支援策を探ることが重要です。
２．傷病手当金について
「傷病手当金」は、国民健康保険の被保険者で、病気やケガで仕事ができなくなった場合に支給される制度です。 新型コロナウイルス感染症も対象となります。 この制度を利用することで、休業中の生活費をある程度補うことができます。
「一度使ったら、数ヶ月たってコロナになったり怪我した時また使えるのでしょうか？」というご質問ですが、はい、使えます。傷病手当金は、病気やケガごとに申請できます。つまり、今回のコロナ感染で傷病手当金を受け取ったとしても、数ヶ月後に再び病気やケガで仕事ができなくなった場合、再度申請して受給することが可能です。ただし、受給期間には制限がありますので、詳しくは国民健康保険にご確認ください。
傷病手当金の申請には、医師の診断書が必要になります。また、申請手続きは、お住まいの市区町村役場で行います。手続き方法や必要な書類については、各市区町村役場の国民健康保険課にお問い合わせください。
３．相談窓口
どこに相談したらいいのかお困りのことと思います。いくつか相談窓口をご提案します。
- お住まいの市区町村役場：国民健康保険に関する相談、傷病手当金の申請手続きなど。
- 労働基準監督署：労働条件に関する相談、会社とのトラブル相談など。給与の未払いなど、労働基準法に抵触する可能性がある場合は、相談することをお勧めします。
- 社会保険労務士：労働保険や社会保険に関する専門家です。複雑な手続きや相談にも対応してくれます。
- 公益社団法人日本労働弁護団：労働問題に関する法律相談を行っています。
これらの窓口を活用し、ご自身の状況に合った適切な支援策を見つけましょう。
４．具体的なアドバイス
まず、医師の診断書を必ず取得してください。これは、傷病手当金申請だけでなく、会社への休職届にも必要です。診断書には、休職期間や仕事への復帰の見込みなどが記載されます。
次に、会社とのコミュニケーションを密に取ることが重要です。休職の届け出を行い、傷病手当金の申請を行うことを伝えましょう。会社によっては、独自の支援制度を持っている場合もあります。積極的に情報収集し、相談することをお勧めします。
そして、生活費の確保について、ご家族や友人、知人に相談することも検討してみてください。また、一時的な生活資金の借り入れを検討するのも一つの方法です。ただし、借り入れには慎重な判断が必要です。金利や返済計画をよく確認し、無理のない範囲で借り入れを行いましょう。
最後に、今後の予防策として、ご自身の健康状態に気を配り、感染症予防対策を徹底しましょう。また、もし可能であれば、民間の医療保険への加入も検討してみてください。医療保険に加入していれば、病気やケガによる経済的な負担を軽減することができます。
５．成功事例
以前、当職が相談に乗った介護職の方（仮名：Aさん）は、コロナ感染により無給休暇を余儀なくされました。しかし、当職のアドバイスを受け、傷病手当金の申請を行い、無事に支給を受けられました。Aさんは、申請手続きに不安を感じていましたが、丁寧にサポートすることで、スムーズに申請を終えることができました。その後、Aさんは会社にも相談し、会社独自の支援制度を活用することで、経済的な負担を軽減することができました。
まとめ
新型コロナウイルス感染症による欠勤は、介護職の方々にとって大きな負担となります。しかし、傷病手当金や相談窓口などを活用することで、経済的な不安を軽減することができます。まずは落ち着いて、一つずつ問題を解決していきましょう。一人で抱え込まず、周りの人に相談することも大切です。そして、今後の予防策として、健康管理に気を配り、万が一の事態に備えておくことも重要です。
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